リーフレット [憲法座談会]みんなで考える自民党改憲草案の危険
7.自民党改憲草案の4つのポイント(手引き)

 リーフレット本文に「安倍政権は「戦後民主主義」というものに憎悪を抱き、国民を黙らせる必要があると思っています。こういった政策をさらにすすめるためには、今の憲法には権利が多すぎる、国民がつけあがる、権利・権利と言って義務を果たさない、政策が縛られて好きなことができない、だから憲法をかえてしまおうと思っているのです」と書きましたが、この安倍政権の意図を見事に表現しているのが、『あたらしい憲法草案のはなし』(自民党の憲法草案を爆発的に広める有志連合(自爆連)著 太郎次郎社発行))です。
 この本は新憲法発布直後に文部省が出した『あたらしい憲法のはなし』のパロディです。自民党改憲草案を作った人の気持ちになって、戦争放棄・国民主権・基本的人権の尊重を三原則とする現行憲法への敵意をむき出しにし、全面改憲を目指す安倍首相らを代弁しています。
 「憲法9条ははずかしい条文です」
 「国際社会でのつきあいを重んじ・・・アメリカに一人前の国と認めてもらうために・・・戦争に参加し・・・日本の兵士にも一人や二人死んでもらう必要がある」
 「基本的人権は日本の風土にあいません」
 「なぜこれほどしつこく人権人権と言わなければならないのでしょうか・・・これでは国民がつけあがって、権利権利と騒ぐのも当たり前です。」
 是非この本も一緒に読まれて、自民党改憲草案の危険を肌身で感じてもらえればと思います。

 

 『あたらしい憲法草案のはなし』 2016年6月22日発行 自民党の憲法改正草案を爆発的にひろめる有志連合(自爆連著)


  本文7

2016年11月5日
リブ・イン・ピース☆9+25


発行に当たって
1. 「自民党憲法改正草案」は憲法ではない
2. 憲法は古いから変えなければならないか
3. 「押しつけ憲法」でなぜ悪い?
4. 押しつけだから無効だとすればどうなる?
5. 憲法は私たちの生活とどうかかわっているの?
6. 憲法があれば足りるか
7. 自民党改憲草案の4つのポイント
8. 人権の根幹──天賦人権説を覆すことはできない
9. 「公共の福祉」から「公益と公の秩序」へ
10. 国民は国のやることに反対してはいけないのか
11.「憲法は国家権力を縛る規範」とは
12.「新しい人権」条文化の危険
13. 家族は助け合わなければならないか
14.「天皇の元首化」はどう問題か?
15. 攻められたら防衛しなければならないので国防軍は必要?
16. 憲法9条を変え「自衛隊」を規定すべきか
17. 沖縄米軍基地は日本を守るためにあるのか
18.「緊急事態条項」は必要か
19. 戒厳令になるとどんなことが起こるか
20.「護憲」運動は保守か、改憲は「改革」か
(補)改憲を目指す人たち