自民党「日本国憲法改正草案 Q&A 増補版」 ※http://constitution.jimin.jp/faq/ 国民を縛る憲法は憲法とは言えない
『憲法改正の真実』(樋口陽一 小林節対談)より 「我が国与党の国会議員の多くは“そもそも、憲法とは何か”という基本的な認識が欠如しています。」 「2006年に衆議院憲法審査会の「日本国憲法に関する調査特別委員会」に参考人として呼ばれたときのことです。・・・私は「・・・憲法とは国家権力を制限して国民の人権を守るためのものでなければならない」という話をしたのです。・・・ところが、それに対し、自民党の高市早苗議員が、「私、その憲法観、とりません」といった・・・。おいちょっとまてよ、その憲法観とる、とらないって、ネクタイ選びの話じゃねえんだぞっっていうう話です、 「今回の自民党の改正草案は、我々のような憲法学者に言わせれば、憲法とも呼べない代物です。」 ※衆議院憲法審査会は国民投票法に基づき、2005年8月7日に設置。 自民党憲法改正推進本部起草委員会のメンバーのトンデモ発言 ・礒崎陽輔(事務局長・内閣総理大臣補佐官(発言当時)) 2015年7月26日、大分市での国政報告会の講演で「考えないといけないのは、我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない」と発言。その後、8月3日に安全保障関連法案の参院特別委員会でこの発言を撤回したが、首相補佐官を辞任することはなかった。 ※近代法治国家の根本原則を否定する磯崎発言は安倍政権の本音(リブインピースブログ) ・中谷元(委員長・防衛相(発言当時)) 2015年6月5日の衆院安全法制特別委員会で、「政府としては、国民の命とそして平和な暮らしを守っていくために、憲法上安全保障法制はどうあるべきか、これは非常に国の安全にとって大事なことでございますので、与党でこういった観点で御議論をいただき、そして現在の憲法をいかにこの法案に適用させていけばいいのかという議論を踏まえまして閣議決定を行ったわけでございます」と発言。 ※迷走する政府答弁(下) 憲法9条は究極の原理(リブインピースブログ) 2015年8月5日、参院安全法制特別委員会で、弾薬に核兵器も条文上含まれ、海外派兵をした自衛隊は米軍のために核兵器の輸送も可能だと答弁。 白眞勲(民進党)「法文上はミサイル(の輸送)は可能だということは分かりました。それでは、日本の自衛隊が核弾頭付きのミサイルを運ぶことは法文上可能ということになりますね。」 中谷元「まず、輸送については可能であり、提供においては法律上はしないということでございます。」 ※戦争法「武器・弾薬の補給・輸送」で非人道兵器は本当に除外されるのか(その1)(リブインピースブログ) 本文1 2016年10月31日 発行に当たって 1. 「自民党憲法改正草案」は憲法ではない 2. 憲法は古いから変えなければならないか 3. 「押しつけ憲法」でなぜ悪い? 4. 押しつけだから無効だとすればどうなる? 5. 憲法は私たちの生活とどうかかわっているの? 6. 憲法があれば足りるか 7. 自民党改憲草案の4つのポイント 8. 人権の根幹──天賦人権説を覆すことはできない 9. 「公共の福祉」から「公益と公の秩序」へ 10. 国民は国のやることに反対してはいけないのか 11.「憲法は国家権力を縛る規範」とは 12.「新しい人権」条文化の危険 13. 家族は助け合わなければならないか 14.「天皇の元首化」はどう問題か? 15. 攻められたら防衛しなければならないので国防軍は必要? 16. 憲法9条を変え「自衛隊」を規定すべきか 17. 沖縄米軍基地は日本を守るためにあるのか 18.「緊急事態条項」は必要か 19. 戒厳令になるとどんなことが起こるか 20.「護憲」運動は保守か、改憲は「改革」か (補)改憲を目指す人たち |
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