「権利を行使するなら、まず義務を果たせ」ということがよく言われます。また、日本国憲法は権利ばかりで義務が少ないと非難をする声もあります。 しかし人権とは、人として生まれてきた瞬間から認められる権利のことです。これを行使するためになんらかの義務が必要だというのならたいへんなことになります。生まれたばかりの赤ん坊は泣く以外に何もできませんから、人権がないことになってしまいます。この「侵すことのできない永久の権利」が天賦人権説といわれるものです。 憲法第97条にはこう書かれています。 「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。」
はじめに Q1 憲法と法律とはどう違うか? Q2 日本国憲法の根本にあるものは? Q3 「公共の福祉に反しない」とは何に反しないこと? Q4 権利と義務とはワンセット? Q5 人権が認められるのは「国民」だけ? Q6 国民主権と象徴天皇制は矛盾では? Q7 憲法第9条が放棄したのは? Q8 日本国憲法は押しつけ? 日本の自由民権運動と世界的な人権思想の流れの中で生み出された日本国憲法 日本国憲法と自民党改憲草案の比較 [参考] ※自民党日本国憲法改正草案 Q&A(pdf) ※大日本国憲法・日本国憲法・自民党憲法改正草案比較表(pdf) ※自民党憲法草案の批判のために(リブ・イン・ピース☆9+25) |
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