この会は、戦後直後、高野岩三郎(元東大教授)が、憲法学者の鈴木 戦後直後から憲法が定められるまでの間に、10種類以上の憲法草案が提案されました。その中で「憲法研究会」の案は最も早く、1945年12月末に新聞で公表され、多くの注目を集めました。GHQ民政局法務課長マイロ・ラウエル中佐は「ここに含まれている条文は民主的で受け入れられる」と高く評価しつつ、最高法規、違憲立法審査権、刑事被告人の人権保障、地方公務員の選挙を付け加えるべきだと指摘しました。 この「憲法研究会」の草案の中では、国民主権、象徴天皇、平和主義、男女平等や言論の自由を含む基本的人権の尊重など、現在の日本国憲法にふくまれるほとんどが入っていました。 高野自身は、「デモクラシーと君主政治は到底調和すべくもない。反動的分子が天皇を担ぎ上げて再挙を計ることも決して絶無なりとは断じ難い」と主張し、天皇制の廃止と共和制を主張していましたが、他のメンバーは、天皇の「大権」(=軍の統帥権)は剥奪するが儀礼的存在として残すという考え=「象徴天皇制」にとどまりました。
また、現場の教員たちの請願に基づいて、小学校に限っていた義務教育を中学にまで延長することが追加されました。 GHQ(連合軍総司令部)の支配という制約の中にありながらも、日本国憲法は、日本の自由民権運動と世界的な人権思想の流れの中で生み出されたと言えるのです。 はじめに Q1 憲法と法律とはどう違うか? Q2 日本国憲法の根本にあるものは? Q3 「公共の福祉に反しない」とは何に反しないこと? Q4 権利と義務とはワンセット? Q5 人権が認められるのは「国民」だけ? Q6 国民主権と象徴天皇制は矛盾では? Q7 憲法第9条が放棄したのは? Q8 日本国憲法は押しつけ? 日本の自由民権運動と世界的な人権思想の流れの中で生み出された日本国憲法 日本国憲法と自民党改憲草案の比較 [参考] ※自民党日本国憲法改正草案 Q&A(pdf) ※大日本国憲法・日本国憲法・自民党憲法改正草案比較表(pdf) ※自民党憲法草案の批判のために(リブ・イン・ピース☆9+25) |
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