シリーズ:マンガでみる“教育基本条例はこんなに危険”
 大阪の教育を根本的にかえてしまうことになる教育基本条例が大阪府議会に提出され、松井新知事は2月議会でも成立させる意向とされています。橋下新市長も、一度は大阪市議会で否決された同様の条例を再度2月に提出しようとしています。弁護士団体、PTA校長会、教育委員会、人権団体、作家、俳優、ミュージシャン等大阪だけでなく全国から次々と反対の声明が出されている教育基本条例とはどのようなものなのか、わかり安く伝えるため、シリーズ:マンガでみる“教育基本条例はこんなに危険”を開始します。

シリーズ:マンガでみる“教育基本条例はこんなに危険”(その1)
教育の目的はグローバル社会・企業の人材育成
  
 教育が果たす役割はこれまで、子どもたち一人ひとりの人格を尊重した豊かな人間形成とされてきました。しかし条例では「グローバル社会に十分に対応できる人材育成を実現する教育」(前文)と、グローバル社会で国や企業に役立つ人材を育成することとされています。
 子どもたちの関心や将来の夢、得意なもの、不得意なもの、なりたい職業も多様です。そして厳しい社会・経済環境で生徒たちが卒業しても自立してやっていけるように、先生方は学校で奮闘しています。ところが条例が成立すると、学校教育がビジネスマン養成所みたいになってしまいます。多様な価値、考え方、生き方を認め合うどころか、「規格外」の子どもは切り捨てられます。

[関連記事]
シリーズ:「教育基本条例」の危険(その四)教育をすべて競争にしてしまう
シリーズ:「教育基本条例」の危険(その五)グローバル社会を批判する人々は矯正が必要?

2011年12月15日
リブ・イン・ピース☆9+25

シリーズ:マンガでみる“教育基本条例はこんなに危険”
(その1)教育の目的はグローバル社会・企業の人材育成
(その2)「教育は2万パーセント強制」?!
(その3)2年連続のD評価をつけられると免職処分の対象に
(その4)校長は「マネジメント能力」を評価して民間から登用
(その5)学区廃止と学校選択制導入・定員割れで統廃合
(その6)「日の丸」「君が代」不起立3回で免職