[リーフレット] 安倍政権の戦争法どこが危険? Q&A

Q3:「後方支援」くらいならいいのでは?
A3:「後方支援」、中でも「兵站(へいたん)」は、戦争そのものです


兵站部隊(米軍ウェブサイトより)
 戦争は、「後方支援」なしには成り立ちません。後方支援の中でも、武器・弾薬や燃料などの物資を前線に運ぶ「兵站」は、戦争そのものと言えるほど重要な任務です。例えば、戦車が進撃する場合、燃料を補給するタンクローリーが、列をなして戦車を追いかけます。補給が遅れれば戦車は止まるしかありません。これが兵站です。「後方」と言っても戦場から離れたところにいるわけではないのです。当然、米軍の指揮下に入って活動することになります。
 しかも、兵站は非常に危険です。多くの場合、戦争の帰趨を決するのは、兵站が絶たれるか否かです。しかも兵站部隊の方が、直接の戦闘を担う「前線」よりも守りが弱く、狙われやすいからです。


自衛隊が自ら戦争をしかけることも

 後方支援だけではありません。一般の報道では、さらに重大なことが隠されています。自衛隊が自ら戦争を仕掛けることもできるようになるのです。
 例えば、米国が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を挑発し、軍事衝突を引き起こした時、それを「存立危機事態」と認定し、北朝鮮に戦争をしかけることも可能になります。後方支援にとどまらず、直接攻撃に参加するのです。


目次
Q1:なぜ「戦争法」と呼ぶの?
Q2:これまでと何が変わる?
Q3:「後方支援」くらいならいいのでは?
Q4:紛争地の治安を維持する活動は必要なのでは?
Q5:ペルシャ湾のホルムズ海峡が封鎖されたら、日本に石油が入ってこなくなるので、自衛隊が機雷を除去(掃海)すべきでは?
Q6:国連決議や国会承認などが、歯止めになるでは?
Q7:「テロ」や紛争をなくすために必要な法律では?
Q8:すぐに戦争になるというのは大げさでは?