教員は一人ひとりの児童生徒の問題や悩みに心を寄せる余裕がなくなり、人事評価を高めるため進学やテスト競争に勝つために追い立てられ、自主行動を萎縮させられてしまいます。 また相対評価によって教員間の競争が強いられます。授業や生活指導の悩みがあっても他の教員に相談できなくなり、教員間の分断・孤立につながります。評価をする校長にとっても全教員の授業や生活指導について詳細に評価することは困難で、評価基準や内容も校長によって異なり、恣意的で不公平な評価……つまり好き嫌いで評価されることになってしまいかねません。 [関連記事] ※シリーズ:「教育基本条例」の危険(その四)教育をすべて競争にしてしまう ※シリーズ:「教育基本条例」の危険(その六)教職員間の信頼関係を根底から崩し、教員をつぶしてしまう ※シリーズ:「教育基本条例」の危険(その七)教育基本条例は、"集団的営みとしての教育"を破壊する 2012年1月20日 (その1)教育の目的はグローバル社会・企業の人材育成 (その2)「教育は2万パーセント強制」?! (その3)2年連続のD評価をつけられると免職処分の対象に (その4)校長は「マネジメント能力」を評価して民間から登用 (その5)学区廃止と学校選択制導入・定員割れで統廃合 (その6)「日の丸」「君が代」不起立3回で免職 |
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