[速報]梁澄子さん、映画「オレの心は負けてない」、博物館建設への熱い思いを語る
日本軍『慰安婦』問題解決のための講演集会

リブ・イン・ピース☆9+25が正式に発足

 10月5日、「日本軍『慰安婦』問題解決のための講演集会」を開催し、約80名の市民が参加しました。講師は「在日の慰安婦裁判を支える会」の梁澄子(ヤンチンジャ)さんです。この講演集会で、アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局は正式にリブ・イン・ピース☆9+25に改称しました。
 私たちが、「慰安婦」問題に取り組むきっかけとなったのも、昨年の秋、ドキュメンタリ映画「オレの心は負けてない」が上映されたことです。在日朝鮮人で元日本軍「慰安婦」宋神道(ソン・シンド)さんの裁判闘争を描いたこの映画を撮影したのが、今回の講師・梁澄子さんです。強烈な印象を残した映画のエネルギーが大阪でのその後の運動に火を付け、6月の「つながるコンサート」、8月の「関西フォーラム」へとつながり発展してきたと私たちは考えています。
 梁澄子さんは、「慰安婦」問題とかかわりはじめたきっかけ、92年ソウルに尹順萬(ユン・スンマン)さんを訪ねた時の、貧困や障害とPTSD被害への衝撃、「全身を鎧で覆っていた」宋神道さんと出会いから、宋さんが心を開き「すっかりあか抜けたババアになっちまった」という言葉をもらったときの感動、そしてその日からカメラを回し始めたことなど、映画作成のいきさつを熱く語りました。
 また、「戦争と女性人権博物館」の建設は、自らの闘いを後世に残して欲しい、自分の存在を意味あるものだったと人に知って欲しいという「慰安婦」被害者たちの強い思いが突き動かしており、ようやく来年3月8日に着工予定にこぎつけたが、まだまだカンパが必要だと呼びかけました。
 講演と質疑応答の後、“6.21つながるコンサート”とカンパ手渡しのための挺対協訪問の報告、8.10関西フォーラムの報告ビデオの紹介、堺市議会に「慰安婦」問題意見書採択を求める請願署名運動の呼びかけ、沖縄「集団自決」のドキュメンタリー映画ぬちかふぅの宣伝がありました。そしてリブ・イン・ピース☆9+25への改称の提案を行いました。
 最後に「10・5日本軍『慰安婦』問題解決のための講演集会 アピール」が提案され、全体の拍手で確認されました。

2008年10月5日
リブ・イン・ピース☆9+25


梁澄子さん講演レジュメ「オレの心は負けてない」上映運動から見えてきたもの」
宋神道さんの訴え
10・5日本軍『慰安婦』問題解決のための講演集会 アピール
堺市議会に「慰安婦」問題意見書採択を求める請願署名運動