[報告]“パレスチナ子どものキャンペーン”にガザ支援カンパをしました

 ガザ支援にと皆さんから届けられたカンパにリブ・イン・ピース☆9+25からのカンパをあわせ、“パレスチナ子どものキャンペーン”に2月2日に1万円、2月28日に1万2千円のカンパをしました。2月28日は大阪でパレスチナ子どものキャンペーン主催“ガザの現状と支援活動を報告する会”が開催されましたので、そこにカンパを持参しました。報告会では、深刻なガザの現状が報告されました。封鎖のもとで劣悪な状況が加速しています。ガザでは、人の出入りや物資、燃料などの搬入もすべてイスラエルの検問所を通過しなければならず、援助物資さえ容易に入れられない状況にあります。国連援助物資などは、ガザを掌握する自治政府ハマスにわたらないように政治的に扱われています。また、以前はきゅうり、いちごなどの農作物の栽培や電気部品などの軽工業などの産業もありましたが、いまは壊滅状態で公務員くらいしか職がないそうです。ガザの破壊された写真をバックに古居みずえさんの電話での話が流れました。彼女はとくに子どもたちの精神疾患を危惧していました。爆弾が近くで破裂したり、両親や兄弟姉妹が殺されるのを間近にみて、多くの子どもたちが精神的な異常をきたしているのではないかということです。うつろな目をした子どもや落ち着きのない子どもが増えていると言います。
※パレスチナ子どものキャンペーンのホームページによると、現在集まっているカンパ額は498,031円 カンパ人数は251人です。カンパは、食料(煮炊きのいらないもの)、生活物資(紙おむつや生理用品を含む)の支給、ガザ市の公立シファ病院への支援などに利用されます。
イーココロ
パレスチナ子どものキャンペーン

 3月12日、パレスチナ自治区の「パレスチナ人権センター」(PCHR)は、昨年末からのイスラエル軍によるガザ攻撃によってパレスチナ側の死者が1434人に達したとする調査結果をまとめました。うち民間人の犠牲者は3分の2に登ります。民間人のうち、288人が子どもで121人が女性だったとしています。またパレスチナ保健省は、負傷者が計5303人に登ると発表しました。PCHRは、民間人を巻き込む無差別殺りくをジュネーブ条約違反と非難し、戦争犯罪が裁かれ、補償がなされるべきと求めています。そして、ガザの復興と生活の立て直しのために、人道物資と再建資材が制約なしにガザに搬入されるべきであり、それはイスラエルの義務であると要求しています。また、ガザ攻撃を最大級の戦争犯罪と捉え、ガザ封鎖を人道に対する罪として追及する動きが国連の中で出ています。
 一方、3月19日のハーレツ紙は、無抵抗な市民の殺害や家屋の破壊が意図的に行われたとするイスラエル兵の証言を掲載しました。
 イスラエルの戦争犯罪の追及・弾劾が徹底して行われ、ガザ封鎖の解除が即座に行われなければなりません。
1,434 Palestinians killed by Israelis in 3weeks in Gaza, 235 fighters, 239 police, 960 civilians(Pnn)
IDF in Gaza: Killing civilians, vandalism, and lax rules of engagement(Haaretz)
UN envoy: Gaza op seems to be war crime of greatest magnitude(Haaretz)
イスラエル:ガザ攻撃で「市民射殺」兵証言 軍説明と矛盾(毎日新聞)

2009年3月19日
リブ・イン・ピース☆9+25

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