上映後の感想で「何度観ても新たな気持ちで観られる」「この前観たときは気づかなかったところがとても印象に残った」という発言がありました。みんなおなじように新たな発見をしたようでした。 それは逆さにした星条旗を掲げて帰還兵が「まだ、われわれはアメリカを愛している」と言ってる愛国心の場面での受け止め方にも現れていると思いました。一度目に観たときはなんか違和感を感じた、けど二度目に観たときは自分の国をちゃんとした国にしたいからじゃないかといった意見がありました。また、愛国心は天皇の戦争のために国民を動員し、また今では民族主義を煽るという面があり、日本とは違うようだという意見もありました。映画では、冒頭と最後で愛国心に関する場面が出てきており、冬の兵士の活動を理解する上でとても重要な点だということがわかります。今後も議論や研究を続けていきたいです。 ※『冬の兵士』での愛国心については以下を参照。 シリーズ『冬の兵士――良心の告発』を観る(その8)「私は、国旗を逆さまにしている。なぜならアメリカは今、国難に遭遇しているからだ、しかし、我々は、まだアメリカを愛している。」(リブ・イン・ピース☆9+25) 冬の兵士たちが戦争の真実を伝えないマスコミ批判をしていることについても意見が出されました。話が北朝鮮の問題になり、日本のマスコミの情報が本当かどうかしっかりした判断を持たないといけない、マスコミのゆがんだプロパガンダを批判し宣伝していかなければならないという意見が出ました。また、今の日本は戦争を起こしてはいけないとは言わない、自衛隊についてもよく考えないといけない、戦争をさせる側は何も考えず戦争にいかせる、などいろんな意見がでました。 何度観ても帰還兵の落ち着いて淡々とした証言には衝撃を受けるものがあります。これからも機会があれば何度となく上映会を持ちたいと思います。 ※6月21日『冬の兵士――良心の告発』上映会 資料(PDF) シリーズ『冬の兵士──良心の告発』を観る (ダウンロードしてご利用ください。当方で印刷した冊子をご希望の方は、1部100円です。) ※[速報]3.22イラク戦争開戦6周年 映画&講演会 「冬の兵士が語る『対テロ戦争』の真実」(リブ・イン・ピース☆9+25 ) ※参加者からの感想はリブ・イン・ピース☆9+25のブログにも掲載しています。 2009年6月27日 |