自衛隊を派兵すること自体が、戦争を呼び起こし、「テロと暴力の連鎖」を引き起こすことになります。そもそも、米国が全く正当な根拠もなくイラクやアフガニスタンに戦争をしかけたことで国家を崩壊させ、新たな「テロ」や紛争を引き起こす泥沼にはまり込み、10年以上たっても事態は改善するどころか、新たな戦争を招いています。 「テロ」や紛争の根本には、富の偏在や貧困があります。ところが、米国などはその根本をどう解決するかを問うのではなく、発生した「テロ」や紛争を押さえ込むために戦争をしているのです。米国の戦争を手伝うのでは、「テロ」や紛争は決してなくせません。 これまでは、「憲法9条があるから軍隊を出さない」ということで、日本は世界から尊敬され、紛争の現場で活動するNGOなども、比較的安全を確保できていました。自衛隊を海外派兵すると、日本は現地の勢力に敵対することになり、NGOなどを危険にさらし、活動できなくしてしまいます。その結果、紛争に苦しむ現地の人を助けられなくなるのです。日本は改めて憲法9条の理想を世界に発信し、戦争放棄、戦力不保持の原則を貫くべきです。 目次 Q1:なぜ「戦争法」と呼ぶの? Q2:これまでと何が変わる? Q3:「後方支援」くらいならいいのでは? Q4:紛争地の治安を維持する活動は必要なのでは? Q5:ペルシャ湾のホルムズ海峡が封鎖されたら、日本に石油が入ってこなくなるので、自衛隊が機雷を除去(掃海)すべきでは? Q6:国連決議や国会承認などが、歯止めになるでは? Q7:「テロ」や紛争をなくすために必要な法律では? Q8:すぐに戦争になるというのは大げさでは? |
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