水曜デモ1000回の重みを受けて



ハルモニと行動を共にしたくて韓国へ
 2011年12月14日、1000回水曜デモにハルモニたちと行動を共にしたくて参加しました。デモ開始ぎりぎりの参加となり、すでに日本大使館の前は1000人以上のデモ参加者と大使館側に背を向けカメラを抱えた報道陣の人で埋め尽くされていました。報道陣の対面に、日本大使館を正面から見つめる少女だったころのハルモニをかたどった「平和の碑」が紫と黄色の布に覆われ除幕式を待っていました。

 デモは太鼓と笛から始まり、日本でも有名なドラマ『冬のソナタ』のキム次長役であった俳優クォン・ヘヒョさんの司会で、パンソリをはじめとしたプロの歌手の歌、米軍基地被害者の方と支援者の方たち、高校生、保守党であるハンナラ党を含む議員の方々の連帯発言や日本軍「慰安婦」問題解決を訴える力強い声が日本大使館にむかって鳴り響きました。特に三人の女優さんによる「慰安婦」にされた少女たちの思いをつづった詩の朗読には胸を締めつけられました。

 20年もの間、暑い日も極寒の日も雨の日も雪の日も続けられてきた1000回の水曜デモに対して、ずっと日本政府は無視つづけています。そんな状態での平和の碑・少女の像の設置への意義を強く感じました。 

李明博政権をも動かしたハルモニたちの運動
 12月18日、日韓首脳会談で韓国李明博大統領は日本軍「慰安婦」問題の解決を第一に求めました。野田首相が日韓関係の重要性を訴え、「経済、安保の順番で話をしたい」と話を向けても、「経済問題以前に、歴史の懸案である慰安婦問題について話さなければならない」と一蹴。「日本政府が認識を変えればただちに解決できる」「解決できなければ、両国間に大きな負担として残る」「生存する慰安婦ハルモニが80歳以上であり、数年たてば亡くなってしまう。生涯無念を抱いて生きてきた63名のハルモニが亡くなってしまえば、両国間に解決できなかった大きな課題として残ることになるだろう」と語りました。


 対して野田総理は慰安婦問題について法的には決着済みであると主張。「人道主義的配慮で協力してきており、今後も人道主義的見地で考えていく」と発言しました。その上「平和の碑が建設されたことは残念なこと」だと、大統領に撤去を求めました。そのことには李大統領は語気を強めて拒否し、「第2、第3の像」の設置の可能性まであると指摘しました。
 なぜ、ここまで日本政府は破廉恥になれるのでしょうか? 「人道主義的配慮」とはどういうことなのでしょうか? ハルモニたちを無視するのにどうして少女の像に対して過敏に反応するのでしょうか?
 ハルモニたちは日本政府の公式謝罪や二度と同じような犯罪が再発しないよう明確な措置を履行すること、日本軍「慰安婦」問題を教科書に記述させることを望んでいます。
 私たちは日本政府がこれ以上破廉恥で無責任な態度をとり続けることを糾弾し、真摯な態度で一刻も早くハルモニたちに対しての謝罪をおこなうよう強く要求します。

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[転載]日韓首脳会談に関する挺対協声明
1000次日本軍『慰安婦』問題解決のための水曜デモにご一緒して下さった皆さん、本当にありがとうございます

2011年12月26日
 リブ・イン・ピース☆9+25 T&A