イスラエルは攻撃を直ちに中止せよ!


ガザ大規模空爆、無差別殺りくに抗議する!

 イスラエル軍は、27日、28日とパレスチナ自治区ガザに大規模な空爆を加え、今も攻撃を続けている。現時点で死者は280人を超え、死傷者は1000人にも登っている。今回の大規模空爆は1967年の第三次中東戦争以来最大のものであり、常軌を逸した行動である。私たちは、パレスチナ人民に対する無差別大量殺りくに断固抗議する。今すぐ中止するよう要求する。
 イスラエルの攻撃は最低でも200カ所に及び、病院やモスクなどにも容赦ない空爆を加えている。国境封鎖のもと物資移送ルートとなってきたエジプトとの地下トンネルも破壊している。エジプト国境には、避難する人々が押し寄せている。このまま攻撃が続けば著しい「人道危機」が引き起こされることは避けられない。
 今回の攻撃は、突如起こったものではない。イスラエルはガザ地区での実効支配を強めるハマスを攻撃する機会をうかがい、周到に準備してきたのだ。停戦期間中もイスラエル特殊部隊がガザに入り込みハマス戦闘員を殺害するなどたびたび停戦協定を違反し、12月19日に半年の停戦協定が切れるのを待ってきた。「ハマスからの攻撃への報復」は全くの口実に過ぎない。イスラエルは、空爆を続行する一方、地上軍の投入さえ準備していると伝えられている。極めて危険だ。ハマスは、イスラエルに対する「第三次インティファーダ」を呼びかけている。
 アメリカはイスラエルに対して攻撃中止要求することを拒否し事態を容認している。次期大統領オバマはノーコメントを貫いている。国連安保理は28日に声明を出したが、今の惨禍をもたらしているイスラエルを名指しせず、「全当事者の軍事行動の停止」するというあいまいな中身にとどまっている。日本の河村官房長官はアメリカに倣えとばかりに「非常に残念」とコメントしただけだ。今何よりも必要なのは、現に起こっているイスラエルによる残虐行為をやめさせるために、あらゆる外交手段を使うことではないのか。
 中東各地ではイスラエルの攻撃に反対するデモが繰り広げられ、欧米諸国でも抗議行動が起こっている。これ以上の殺りくと暴力を許してはならない。イスラエルは直ちにガザ地区への攻撃をやめよ。イスラエルとアメリカに抗議の声を上げよう。

2008年12月29日
リブ・イン・ピース☆9+25

ガザ空爆:ハマス幹部「醜い虐殺だ」病院にあふれる負傷者(毎日新聞)
ガザ空爆 ハマスは第3次蜂起を呼びかけ 死傷者1000人に迫る(産経新聞)
ガザ連日の空爆、死者280人以上…長期化の懸念も(読売新聞)
イスラエル、ガザ掃討作戦続行=死者280人超、ハマスは徹底抗戦(時事通信)
イスラエル、ガザ空爆 205人死亡、ハマスが報復宣言(朝日新聞)
Britain and US refuse to demand end to Israeli airstrikes on Gaza(TIMES)
Across Mideast, Thousands Protest Israeli Assault(ABCニュース)
Gaza hospitals are overwhelmed, Red Cross says(REUTER)
Israel Keeps Up Assault on Gaza; Arab Anger Rises(ニューヨークタイムス)
Israeli jets pound Gaza tunnels(アルジャジーラ)

抗議先
○駐日イスラエル大使館 
  FAX:03-3264-0792
  mail:information@tokyo.mfa.gov.il
○駐日アメリカ大使館 
  FAX:03-3505-1862
  mail:jpn@pd.state.gov