[速報]1月10日ガザ侵攻抗議集会に500人が参加

 1月10日午後2時、大阪中之島でガザ大虐殺に対する抗議行動「許すな! イスラエルのガザ侵攻 1・10緊急行動〜パレスチナの民衆を殺すな!」が実行委員会の主催で開催されました。緊急の呼びかけにもかかわらず、主催者の予想の倍以上の500人もの人々が中之島に集まりました。
 時折みぞれ混じりの小雨がちらつく中、まずはガザに住む男性からの電話の録音が流され、現に今破壊と殺戮が行われている状況が伝えられました。ガザが完全に封鎖され、爆弾が降り注ぎ近くのビルの窓ガラスが割れるなどという生々しいものでした。
 パレスチナ問題で発言をしてきた岡真理さんのアピールでは、イスラエルの歴史的な侵略と支配の歴史を批判し、同時に人々の無関心がこのような攻撃を許してしまってきたことを真剣に問いました。そして彼女は、「私はシュプレヒコールというのは嫌いなのですけれど」と言いながらも、「今は叫ばずにはおれません」と言って、イスラエルの虐殺を糾弾し、パレスチナとの共生を願うスローガンを叫びました。
 それから、呼びかけ団体がそれぞれに自分たちの思いを述べました。リブ・イン・ピース☆9+25も、これまでアフガン・イラク戦争反対、「慰安婦」問題に取り組んできたことから平和に生きる権利の大切さを訴えました。
 会場には大阪だけでなく、京都や滋賀からも駆けつけた人々もいました。それぞれが思い思いに、パレスチナの被害の写真やイスラエルやその後ろ盾の米国に対する糾弾の言葉を手作りのプラカードやゼッケンにしていました。ユダヤ教の聖典でもある旧約聖書の「力ある者よ、なぜ悪事を誇るのか」という詩編52の言葉を示している人もいました。

 約1時間の集会の後、集まった人々はデモへと出発しました。当初申請していたよりも人数が2倍以上にふくれあがったため、隊列を二つに分けるようにと警察から要請されてしまいました。
 アメリカ総領事館前では、みんなでイスラエルと米国を糾弾するシュプレヒコールを繰り返しました。1月5日の抗議行動よりもずいぶん警備が厳しくなっており、機動隊のバスでほとんど領事館が見えないようにふさがれていました。
 それから桜橋までの約1q、私たちはスローガンを叫んだり、世界の人々との連帯を込めて『平和に生きる権利』、『We shall overcome』『朝露』などの歌を歌ったりしました。最後は『インターナショナル』を歌いました。

2009年1月11日
リブ・イン・ピース☆9+25

[関連情報]
イスラエル:ガザ侵攻に抗議 大阪・北区集会に500人、デモ行進も /大阪(毎日新聞)
イスラエルのガザ侵攻許すな 京都、大阪で抗議活動(京都新聞)
イスラエル軍の侵攻に抗議、500人が大阪市内でデモ(朝日新聞)
イスラエル:ガザ侵攻 1500人が抗議パレード−−東京・港区(毎日新聞)
イスラエル:ガザ侵攻 5団体が抗議のデモ行進−−中区で /広島(毎日新聞)
ガザ攻撃 抗議デモ 札幌で留学生ら(北海道新聞)

会場には500人が集まった


岡真理さんのアピール


会場でのシュプレヒコール


リブ・イン・ピース☆9+25のデモ隊列




   当日配布したビラ



[1月10日の抗議行動で配布したビラ]

STOP!ガザ虐殺
イスラエルの侵攻に抗議の声を!

 市民のみなさん。本日1月10日、全世界でイスラエルのガザ虐殺に対する抗議行動が行われます。昨年の27日から始まったイスラエル軍のガザ侵攻によってすでに800人近くの市民が虐殺されています。その内の3分の1以上、250人以上が子どもたちの犠牲です。イスラエル軍は、学校や病院、市場、住宅や畑など人が集まるところが容赦なく攻撃し、甚大な被害を生み出しています。
ガザ地区は種子島より少し小さい土地で、約150万人が文字通り中に閉じこめられています。イスラエルによって建設された巨大な壁で周りを囲われており住民は「天井のない監獄」と呼びます。地域全体がひとつの「強制収容所」となっているのです。パレスチナ人は自由に出入りが出来ず、食料や生活物資までもが封鎖され、逃げ場を失っています。そこへ海と空そして陸から最新鋭の兵器で激しい攻撃を加えられています。これは、ホロコースト(大量虐殺)以外の何ものでもありません。イスラエル軍は白リン弾、劣化ウラン弾など非人道兵器の使用さえ告発されています。
 8日の国連安保理事会では、「即時停戦」と「イスラエル軍の完全撤退」を求める決議が15カ国のうち14か国の賛成多数で採択されました。しかしアメリカは棄権しました。アメリカは国際的な世論の前に拒否権こそ行使しなかったものの、「棄権」によって攻撃続行容認のシグナルを送っているのは間違いありません。イスラエルはそれ以降も決議を無視して大規模な軍事作戦を続行しています。そもそも莫大な軍事援助を行い、F16戦闘機や精密誘導ミサイルなどの最新鋭兵器をイスラエルに供給し続けているのはアメリカです。アメリカは直接この虐殺に責任を負っています。
 これ以上大虐殺を許すわけにはいきません。即刻攻撃を中止しガザから撤退させなければなりません。まず、何が起こっているのか家族や友人と話をしてください。そして抗議の声を上げてください。少しの時間でも抗議の行動に参加してください。イスラエル大使館とアメリカ大使館、首相官邸に、攻撃中止を求めるメール、ファックスを送ってください。そのような一つ一つの市民の声が、イスラエルの蛮行をやめさせる力となるはずです。

2009年1月10日
リブ・イン・ピース☆9+25