2月26日にキューバの会、ブエノス・アミーゴスの皆さんと東京のキューバ大使館を訪問し、大使をはじめ大使館の皆さんから歓待を受けました。ジセラ・ガルシア大使から、トランプ大統領の石油封鎖のせいで極めて厳しい状況に追いやられているキューバの現状と人々の不屈の闘いについてお話を伺いました。私たちはキューバ支援カンパ活動を始めま他ばかりですが、最初の集約分をお渡ししました。なお、訪問の様子は次の日にキューバ大使館のfacebookやXで紹介していただきました。 以下に大使から伺った今日のキューバの現状を簡単に紹介します。 ジセラ・ガルシア大使のお話今年の諸々の混乱は1月3日に始まりました。その時からキューバへのベネズエラ産原油の供給がストップしています。1月29日にトランプ大統領が大統領令によってキューバに石油を供給する国に高関税を課すという発言をしました。キューバは原油を輸入することなしに国としては立ち行きません。国内産の原油ではとても国内の需要を満たすことができないからです。さらに、キューバ産の原油は重質油で、硫黄が多く含まれているのでなかなか使用が難しいのですが、なんとかうまく精製して用途を拡大できるように努めています。 国内の発電の需要を満たすために昨年から太陽光パネルの導入(主に中国から)を始めているところです。電気をできるだけエッセンシャルワーカーの方に、病院や学校、高齢者施設などに優先的に供給しています。太陽光パネルの設置を国を挙げて行っています。国営企業、民営企業を問わず、太陽光パネルを導入したところには税制上の優遇措置を与えています。 医療現場などでは電力不足が深刻な影響を与えています。がん患者さんや透析を必要とする患者さんは診療所では必要なケアが受けられなくなっているので、総合病院に入院してもらって、そこでケアを受けられるよう対策をとっています。物資輸送の鉄道便も本数を減らして各県の県都間の便に限定する等の調整をしています。 教育現場へも影響は及んでいます。たとえば幼稚園、保育園、小学校などでは朝の時間、開園時間を早めて電気の影響が及ばないようにしています。就学前教育、小学校の教育では対面式の教育が必要になるので、対面式の教育を維持しています。大学を含む中等・高等教育では、オンライン形式での授業を拡大などいくつかの形態をとっています。午前の部、午後の部と2部制だったものをどちらかに集約したり、大学の医学部などで大規模に全国的に授業を展開していたところも、各県に分散して首都に行かなくても学生達が授業を一部受けられるようにしています。そういった工夫を進めているところです。 医療や教育の分野での対策をお話ししましたが、国防に関しては全くこれまでと変わりなく訓練をしています。今はアメリカは軍事侵攻はしないと入っていますが、それをそのまま鵜呑みにすることなどできません。やはり準備を怠らないことが大事です。 観光については、いくつかのホテルを閉鎖し、観光客を発電設備のあるホテルに集約して最低限のサービスを保証しています。 いくつか紹介しましたが、コロナの経験もありますし、キューバが社会主義の国だというのもあるけれど、キューバは恒に準備ができている、そういった国の一つではないかと思います。 まあ、そうは申しましても物資の窮乏はいかんともしがたいところがあります。毎日の停電や医薬品不足は、以前からキューバ経済が疲弊していたところはありますが、今回のもろもろの事態で一層悪化して、非常に厳しいというのがあります。 そういった事態を受けて、日本の連帯運動のみなさまから声明も発表していただき、カンパもいただいています。一つ問題になるのが、お寄せいただいたカンパをキューバに銀行送金できないということです。これまでにいただいたカンパは医薬品ですとか医療物資を購入して、現物をキューバに送るということをさせていただきました。米国が押し付けている制裁のせいで、銀行送金はもちろん、医療品などに変えてもいろいろと制約が出てきて工夫しなければなりません。 そういったことをいろいろ含めて、それでも日本の友人の皆さんがそれぞれ支援の志を寄せてくださっていることに感謝しています。もちろん皆さんが資産家というわけではないので一人一人が可能な範囲で持ち寄ってくださる気持ちを私たちは嬉しく思っています。(以上、分析はリブインピース) 大使からお話を伺って、ますますキューバ緊急カンパの必要性を感じています。カンパの詳細については「緊急カンパのお願い」のページをごらんください。 2026年2月28日 |
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