[報告]2/28 緊迫する辺野古の海・高江の森から
〜堀田千栄子さんのお話を聞く会

 2月28日(日)大阪市内で「緊迫する辺野古の海・高江の森から〜堀田千栄子さんのお話を聞く会」を開催しました。50名近くが参加しました。参加者の多くが沖縄を訪れたことがあり、中には堀田さんを現地で見たことから、是非会って話を聞きたいと思って参加したという人もいました。堀田さんからは現地の状況や闘争の生々しい様子が語られました。とにかく元気で前向きなお話はとても楽しく勇気づけられるものでした。
 堀田さんはカヌーチーム「辺野古ぶるー」のメンバーとして海上行動を闘い、FoE Japanの沖縄現地コーディネーター、首都圏の「美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会」(にもにもの会)の会員でもあります。2014年7月以降東京から沖縄に移り住み、現場に出て闘いを始めたといいます。
 「本土」からは座り込みやカヌー乗り組み、集会参加などさまざまな形で参加して欲しいと語ります。堀田さんは「観光気分できてもらってもOKですよ」とも言われましたが、実際辺野古の闘いを一目見ようと短時間でも「本土」から労組単位などで参加することも増えており、5億円以上が集まっている「辺野古基金」のカンパが、バスのチャーター代やカヌー購入費などに利用されているそうです。「本土」から大勢で辺野古を訪問すること自体が小さからぬ力になっているようです。沖縄の人たちの闘いが「本土」の意識を変えてきているのです。
 沖縄の闘いは確実に政府の攻撃をはね返しています。「本土では、「本体工事着手」と言われているが、11月からストップしている。埋め立て工事はされていない、着手できていない」と語りました。途中で山城博治さんのビデオメッセージが流されました。「水・木の大行動で私達は勝利している。辺野古は元気。翁長さんを支えながら現場で頑張る。世論も盛り上げられる。県外からもウェルカムです。国家権力が市民に向けておこなっていることの根っこは同じ。本土から来る人も、そこで貧困、差別、労働問題などを抱えているが、歌ったり踊ったりもしながらここで交流を深めている。」(山城さん)
 全国から辺野古の埋め立て用土砂を搬入しようとしていますが、採取する予定地(香川県、福岡県、長崎県、熊本県、鹿児島県など)の市民団体などでつくる「辺野古土砂搬出反対」全国連絡協議会が発足し、土砂運び出し反対の運動が起きています。
 「オール沖縄」と島ぐるみ闘争の背景に沖縄戦の記憶があり、二度とあのような悲惨な戦争を起こしてはならないという強い意志が沖縄の人たちを新基地反対駆り立てているというのも、改めて強い印象を受けました。
 堀田さんは、「地元の方が運営するエコツアーにも取り組みたい。沖縄の人々は何を守ろうとしているのか、目の前の暮らし、環境、未来を守りたい、それを伝えていきたい」と語り、「本土」からの支援、連帯を呼びかけました。
 沖縄の闘争への参加、「本土」でのキャンペーン、カンパ活動等あらゆる形で辺野古新基地建設反対の取り組みを強めていきたいと思います。

2016年3月2日
リブ・イン・ピース☆9+25


アンケートから
○過酷な行動をされていると思うのに、堀田さんはとても明るく楽しんで行動されている様子がとても頼もしく思いました。またそれを受け入れている沖縄の人たちのすごさにも・・・。(いろいろ大変な思いをされてきているのに、強く明るく生きている沖縄の人たち!!)
 車の運転ができない堀田さんにも驚きました(笑)
 大阪にいる私たちが何ができるのか。未だによくわかりませんが、無関心にならないようにしたいと思います。
 堀田さんのお話、とても楽しくおもしろかったです。熱い思いも伝わりました。
ありがとうございました。大変でしょうが、これからも、お体に気をつけてがんばってください。私たちもがんばっていきます。

○すばらしい講演をありがとうございました。まさに目の前に辺野古ぶるーやゲート前の様子が広がるようでした。私も自分なりに取り組んでいきたいと思います。

○明るく力強い堀田さんのお話、非暴力だが粘り強い闘い。沖縄を支える国民ぐるみの闘いへの必要、理解が必要。それをどう実現するかが日本人の課題。リブインピースの発表も簡潔でよかった。

○今日はありがとうございました。
 沖縄辺野古での新基地反対運動をしている堀田さんが来てくれ、報告を聞き、元気が出ます。いつもは沖縄に行って現地の皆さんからいただく元気を、大阪に居て得ることができました。
 今日来てラッキーですね。
なんとしても沖縄での闘いは負けられません。日本にとって基地が必要であっても、沖縄の戦後71年の受けた傷はこれ以上許せない。差別だ!!一番大切なのは、住んでいる個人だと思う。

○報道では伝わらない本当の沖縄の現実を知ることができました。
 堀田さんのエネルギーあふれる思い、沖縄の人々によりそう思い・・・いろいろな思いがいっぱい伝わってきました。
 沖縄の「いかり」「島ぐるみ」を維持している力がどこからくるのか・・・少しだけわかるような気がしました。本土に住む私たちは、沖縄に強いてきた歴史をあまりにも知らなさすぎる。
 沖縄の基地問題、経済格差・・・沖縄がおかれている問題は、本土に住む私たちの問題であることを実感しました。


当日配布した資料
辺野古新基地建設問題とは
沖縄県と国の間の3つの裁判〜何が問われているのか
沖縄の闘いについて、沖縄基地と運動をめぐる歴史ほか
《紹介》沖縄タイムス【誤解だらけの沖縄基地】
「本土」の私たちにできること