8/10 リブインピース・オンライン・カフェ報告
「イージス・アショア断念と敵基地攻撃能力について」

 リブ・イン・ピース☆9+25は、8月10日に、初めての試みとしてオンライン・カフェを開催しました。カフェには20人を超える人たちが参加してくれました。
 カフェは「イージス・アショア断念と敵基地攻撃能力について」と題して、会から初めに報告が行われました。イージス・アショアの山口・秋田両県への配備断念については、まるで河野の決断のように報道されているが、断念に追い込んだのは山口地元での粘り強い反対運動であり、防衛省と河野防衛大臣は住民への「ブースターは敷地内に落とす」という約束が守れなくなって、投げ出したことに他ならない。勝利したのは住民の力だということが確認されました。
 また、「敵基地攻撃能力」について(1)「ミサイル防衛に空白ができるから放置できない」というが、3年前と比べてもミサイル防衛に関わるイージス艦戦力は急速に強化されていること。(2)「敵基地攻撃能力」獲得には、移動式ミサイル発射装置の探知と攻撃目標設定など、米国並みのフルセットの強大な軍備が必要で、とんでもない費用がかかること。(3)すでに自衛隊はイージス・アショア導入を決めた現行「防衛大綱」で攻撃手段だけなら長距離巡航ミサイルやF35、ヘリ空母の空母改装など敵基地攻撃能力の導入を開始していること。(4)一番重要なことは、米軍は中国を主な仮想敵国として軍事的包囲を強行しようとしており、日本の「敵基地攻撃能力」など攻撃的軍事力の強化は、米軍の中国包囲戦略に自ら組み込まれていくもので、アジア・太平洋の平和と安定を真っ向から破壊するものであることなどを提起しました。
 安倍政権は、秋にも国家安全保障会議で「敵基地攻撃能力」導入について議論し、決めるつもりで、それに合わせて防衛大綱、中期防も変更し、中国を仮想敵に一層攻撃的な軍備増強に踏み込もうとしています。しかし、人々の命を守るためにコロナ感染防止策など放り投げて、軍備増強・大軍拡に走ることなど絶対許せません。これらの動きを阻止するために闘いましょう。


当日の報告(PDF)

2020年8月27日
リブ・イン・ピース☆9+25