3月15日午後4時ごろより、関西電力本店前で、関西電力のもつすべての原発の停止を求める申し入れ行動が、美浜の会などの呼びかけで行われた。この日も福島第一原発2号機の格納容器破損、停止していた4号機の使用済み核燃料貯蔵プールでの爆発・火災が起こり、3号機周辺で400ミリシーベルト/時という異常に高線量の放射能が検出されるなど、危機は一刻一刻と進んでいる。そんな中で、関電の原発をすぐにも止めて欲しいという思いでみんなが集まった。 にもかかわらず、当初は関電の原子力広報担当さえ出てこず、参加者が粘り強く要求することでようやく5時半近くになって玄関に現れた。こんなところにも関電がいかに今起こっている事態を軽視しているかがわかる。恐ろしいことだ。 そのころには関電前の市民は60人くらいになり、10の団体・個人が申し入れ行動を行った。申し入れの後、“関電は炉心溶融は絶対起きないと言っていたが次々と炉心溶融している福島の事故をどう考えているのか”、“関電は2メートルや0.74メートルの津波しか想定していないが、今回のような10メートルの津波がきたらどうするのか”、“今回の事故を受けてどのような新たな対策を講じているのか”などと問い詰めたが、広報担当者は、“皆様に安心していただけるよう安全な運転に心がける”というようなこれまで通りの答えを繰り返すばかりだった。関電・福井県の原発をいつ地震や津波が襲うかも知れず、とうてい納得できない。参加者は、関西電力が申し入れに対して公式の場で回答することを要求し、「原発を今すぐとめろ」などのシュプレヒコールをあげ行動を終えた。 2011年3月15日 ※美浜の会の申入書 |
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