申 入 書 福島原発の炉心溶融・爆発・放射能放出事故を真剣に受け止め、関西電力のすべての原発を停止してください。 関西電力(株)社長 八木 誠 様 私たちリブ・イン・ピース☆9+25は、日本国憲法の9条と25条を大切に考え、人々が平和のもとに生きる権利をまもるために活動してきました。私たちは一瞬にして多くの人々の命と生活を奪った東日本巨大地震・津波災害に深い悲しみを感じるとともに、デタラメな原発推進政策によって福島原発で重大事故を引き起こし、住民を放射能被曝の恐怖と被害に陥れていることに対して激しい怒りを覚えます。 東京電力福島第一原発は1号機、3号機、2号機と次々に爆発し、2号機の格納容器破壊、3号機、4号機の使用済み核燃料貯蔵プールにまで波及し、周辺で異常に高濃度の放射能が検出されるに至っています。今起こっているのは、電源喪失から冷却水消失、燃料棒空だき、炉心溶融、爆発事故という最悪の原発事故の同時進行です。政府はまともな情報を出さず、「微量の放射能」「念のために避難」「それほど心配しなくていい」などと言って、住民避難や海水注入を遅らせている間に事態が急進行し、多くの被曝者を出してしまっています。これは天災の中での人災です。 もはやたまたま悪条件が重なったというようないいわけは通用しません。何度も「想定外」が繰り返されています。しかし常に自然は人間の想像をはるかに超えた力で襲いかかってくるものだということは誰でも知っていることであり、とりわけ安全性が最も問われる原発においては、「想定外」などあってはならないことです。「想定外」だなどと恥ずかしくもなく言い放つような人間に私たちの生命を預けることはできません。 原発は巨大地震、巨大津波には耐えることができない−−今進行している事態はこのことを明らかにしています。活断層の上に原発が建っているかどうかなどではなく、地震や津波はいつどこから起こり原発を直撃するかわからないのです。東北・関東地方、福島原発だけではありません、問題になるのは全国の原発です。 関西電力も、福島原発の事態を自分自身の問題として真剣に受け止め、今すぐすべての原発を停止すべきです。事故が起こってからでは、とりかえしがつきません。 2011年3月15日 |
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