石破茂自民党幹事長と自民党本部に抗議のファックスをしました。
“秘密保護法反対のデモは、テロ行為”発言を撤回してください。
秘密保護法案も撤回してください

 石破茂幹事長は11月29日付のブログで、議員会館前での特定秘密保護法案に反対する市民の行動に対して「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」と書きました。
 これに対して石破氏は12月1日富山県南砺市の講演で、「表現に足らざるところがあれば、おわびしなければならない」と述べたと報じられていますが、同時に「人が恐怖を感じるような音で『絶対にこれを許さない』と訴えることが、本当に民主主義にとって正しいことなのか」、街頭デモは「(テロと)相通ずるものがある」と語ったと伝えられています。
 石破氏は結局、スローガンを叫ぶデモがテロ行為に通じるという認識を変えていません。
 石破氏は、秘密保護法に反対しているのが、特異な「勢力」であるかのように語っていますが、秘密保護法に反対する声は日増しに高まり、「「特定機密保護法絶対阻止!」を叫ぶ大音量」とは、議員会館前に駆け付けた多くの市民の声が唱和したものに他なりません。
 しかもそのような反対の声は「世論の共感を呼ぶことはない」どころか、ますます世論の支持を集め、反対を強めています。朝日新聞の最新の世論調査(11月30日〜12月1日実施)では、反対が50%で、賛成25%を圧倒しています。しかも「継続審議にするべきだ」が51%、「廃案にするべきだ」が22%で、73%が今国会での成立に反対しています。「議員会館の外の大音量」だけではありません。日本中の世論の大多数が反対を叫んでいるのです。石破氏にはこれがわかりませんか。
 朝日新聞は12月1日に行われた“戦争はイヤ!御堂筋パレード”の参加者とそのメッセージを大きく掲載しています。これらの人々はテロリストとして取り締まりの対象となるのでしょうか。
 石破氏は、民主主義といいますが、怒号の中で、数の力によって強行採決することが民主主義なのでしょうか。慎重審議を求める圧倒的な世論に対して、過半数を超えた反対世論に対して、議員数の暴力で答えることが民主主義なのでしょうか。
 石破氏の発言は二重の意味で、特定秘密保護法の危険と深く結びついています。
第一に、石破氏の発言内容は、特定秘密保護法第12条にある「テロリズム(政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し)」という規定にうり二つだということです。官邸前デモような行為が、法案によってテロと認識されているのではないかと危惧されていますが、まさに石破氏の発言は、デモをテロと考えていることを明らかにしています。
第二に、議員会館前デモがテロと拡大解釈されるのであれば、テロに対する公安警察の警備は「特定秘密」に指定されることから、「デモ」への規制や逮捕といった公安警察の行為が特定秘密になってしまうことになります。つまり、“今度のデモ参加者=「テロリスト」は片っ端から逮捕する”というような恣意的な運用が、特定秘密保護法によって可能になるということです。この危険は、反原発デモや麻生官邸に行こう「デモ」などで、全く無実の市民が逮捕・起訴されている事例などをみても決して誇張ではありません。
 市民を敵視し、民主主義を踏みにじる石破氏の発言は許されません。発言を撤回してください。
 市民活動=スパイ・テロリストという危険な考えに貫かれた特定秘密保護法案を撤回し、廃案にしてください。

2013年12月2日
リブ・イン・ピース☆9+25

[抗議先]

衆議院議員 石破 茂 東京事務所 
 〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2 
 衆議院第2議員会館515号室
 TEL 03-3508-7525 FAX 03-3502-5174

衆議院議員 石破 茂 鳥取県東部事務所
 〒680-0055 鳥取県鳥取市戎町515-3
 TEL 0857-27-4898 FAX 0857-21-1638

衆議院議員 石破 茂 鳥取県中部事務所
 〒682-0021 鳥取県倉吉市上井町1-138
 TEL 0858-26-5836 FAX 0858-26-2841

○自民党
 [FAX]   03-5511-8855 (ふれあいFAX)
 [メール] https://ssl.jimin.jp/m/contact

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“秘密保護法反対デモは、テロ行為”−−石破茂氏と自民党に抗議を!発言も秘密保護法案も撤回させよう!