8月22日(月)沖縄基地問題アピール・シールアンケート行動報告
86%の人が“沖縄は不当に差別されている”と感じている

 8月22日(月)、JR・京阪京橋駅で、アピール・シールアンケート行動を行いました。11人が参加しました。シール・アンケートは今回も日本政府による沖縄の基地建設強行の問題で取り組みました。
 東村・高江では住民を暴力的に排除して資材搬入を強行する一方、辺野古新基地建設については 国地方係争処理委員会による「和解勧告」を無視して国が沖縄県を提訴するという暴挙に出ています。さらに安倍内閣で新たに就任した鶴保沖縄担当相は、8月4日の就任記者会見で、「沖縄の振興策と基地問題は確実にリンクしている」と述べ、辺野古新基地の建設が遅れた場合、沖縄振興予算を減らす可能性に言及しました。
 まさに国家ぐるみで「沖縄差別」を強行している状況です。アンケートでは高江に対する暴力的弾圧に対して72%の人が賛成できないと答え、86%の人が「沖縄は不当に差別されている」と答えました。テレビなどでも高江の状況が報道されることが増え、徐々に知られるようになっています。政府の理不尽なやり方に対して抗議の思いを実際に声にしていくことがますます必要です。

 次回行動は9月26日(月)です。

2016年8月22日
リブ・イン・ピース☆9+25

  



沖縄基地問題シールアンケート結果(8/22)

Q:沖縄県「やんばるの森」にある東村高江に米軍海兵隊オスプレイのためのヘリパッドが作られるのを知っていますか。
 知っている    18
 知らない     14

Q:自然破壊や墜落の危険などの理由でヘリパッド建設に住民が座り込みなどをして反対していますが、安倍首相は参院選翌日の7/11以降機動隊員を導入して住民を排除し工事強行に進みました。
 賛成できる(やむを得ない)   2
 賛成できない          23
 わからない            7

Q:沖縄では6/19女性殺害事件に抗議する県民大会でも、7/10参議院選挙でも「海兵隊の撤退を含め、基地の大幅な整理縮小を求めていく」という民意が示されました。
 知っている    26
 知らない      6

Q:沖縄の人たちは、人権、生命、安全、生活環境で、不当に犠牲を強いられている(差別されている)と思いますか。

  思う       24
 思わない       1
 わからない      3


(当日配布したチラシ)
沖縄の民意を暴力で踏みつぶさないで!
沖縄やんばるの森にオスプレイ・パッド建設中止の声を!


住民を暴力で排除して基地建設強行──これで「民主国家」か!?
 今沖縄で、信じがたいことが起こっています。希少生物の宝庫といわれる沖縄県北部の「やんばるの森」。高江の住民たちはここに危険な米軍基地ヘリパッドを建設することに反対し座り込みなどを続けてきました。
 ところが安倍政権は参院選翌日の7月11日から大量の機動隊や警察を動員して、住民に殴る蹴るの暴行を加え暴力的に排除し建設の強行に踏み切ったのです。22日には工事のための機材搬入を強行し、道路を事実上封鎖してしまいました。この強制排除には大阪府警をはじめ全国各地から機動隊・警察が動員されています。
 住民150人の集落に「本土」の警察や機動隊を800人も動員して暴行を加えて「鎮圧」し、米軍基地の建設を手助けする−−これが日本政府のすることでしょうか。やんばるの自然を守り騒音や墜落事故の危険のないところで生活したいと思うことがどのような罪になるのでしょうか。これで「民主国家}と言えるのでしょうか。沖縄の新聞は「まるで戒厳令だ」と批判しています。
 違法・無法の高江ヘリパッド工事強行を安倍政権は止めるべきです。

辺野古新基地建設のため、国が沖縄県を訴える前代未聞の裁判
 辺野古新基地建設問題でも国は卑劣な対応をしています。これも大浦湾という海洋生物豊かな海を埋め立て、巨大滑走路を持つ米軍基地を作る危険な計画です。
 翁長知事が辺野古基地建設の承認を取り消したことに対して国が是正措置を申し立てしたことについて、それを審議する国地方係争処理委員会は国と沖縄県に対して協議で解決するよう「和解勧告」を出しました。ところが政府と沖縄県が話し合う協議会が開かれた翌日の7月22日に菅官房長官は県を相手取って訴訟を起こしたのです。翁長知事は裁判で「政府は沖縄の民意を無視し、過重な基地負担を固定化し続けようとしている」「全てが国の意向で決められれば、地方自治は死に、日本の未来に禍根を残す」などと訴えてきました。8月19日に結審し、9月16日に判決が言い渡されることになりました。私たちも「本土」から地方自治が踏みにじられる不当な判決が出されないよう厳しく監視していく必要があります。

基地に反対する沖縄県を、予算で「兵糧攻め」
 「基地反対なら予算を減らす」──安倍政権は、これまで否定してきた「基地と沖縄振興予算のリンク」を、公然と表明する姿勢に転換しました。8月初めに発足した安倍改造内閣で、新たに就任した鶴保沖縄担当相は、8月4日の就任記者会見で、「沖縄の振興策と基地問題は確実にリンクしている」と述べ、辺野古新基地の建設が遅れた場合、沖縄振興予算を減らす可能性に言及しました。また、菅官房長官も、同じ日の会見で、「工事が進まなければ予算が少なくなるのは当然」と述べました。
 予算による「兵糧攻め」で、沖縄の財界など、振興予算を望む人々を翁長知事から引きはがし、「オール沖縄」を分断するのが目的です。権力とカネにまかせた卑劣なやり方。絶対に許すことはできません。

         2016年8月22日
リブ・イン・ピース☆9+25