(3/14配布チラシより)
沖縄県辺野古埋め立て訴訟の「和解」について
山城博治(沖縄平和運動センター議長)が全国へ訴え
「壮大な国の罠に対し、「本土」の世論と運動を!」

 3月4日、沖縄県辺野古新基地建設をめぐる代執行訴訟で裁判所より「和解」勧告が出され、沖縄県と国がこれに応じ、国は埋め立てに向けた工事を中止しました。これに対して3月8日、山城博治(沖縄平和運動センター議長)が、この「和解」は参院選後に工事を再開するための世論対策にすぎない、埋め立てのための土砂を搬出させない運動など、「本土」での取り組みを強めてほしいと訴えました。以下要旨を掲載します。


山城博治さん 辺野古から
 「「和解」に戸惑いがあります。その3日後、安倍首相は、翁長知事に「是正勧告」を出しました。改正地方自治法で中央政府と地方自治体が対等な関係になり、裁判所が地方自治体の決定をくつがえして、国に勝たせるわけにはいかないということになったのではないのか。「和解」によって今の裁判を取り下げさせ、安倍政権が、翁長知事の埋め立て許可取り消しに対して「是正勧告」を出して、翁長知事が拒否すれば、国が国務執行法で裁判を起こし、勝とうとしている。国の壮大な罠ではないのか。」
 「マスコミは「是正勧告」裁判でも1年はかかるのではないのかと報道していが、私は3か月で終わると思っています。7月の参院選後の「是正勧告」裁判で勝ち、すぐ工事をはじめようとしているのはないのか。「休戦」は、3か月で、その間にどう闘う体制をつくるのかが大事になっていると思います。」
 「中谷防衛相が、国会で「和解」中でも辺野古新基地建設工事はできると答弁しています。埋め立て工事は以外はできるというもので、辺野古崎の建物を解体撤去して内陸部に移す工事などは別とし、キャンプシュワブ陸上部では工事をしています。まさに政府の「2枚舌」です。沖縄県民の怒りが沸騰しています。ゲート前の攻防戦は続きます。」
「辺野古埋め立てに210万立米という量の土砂(東京ドーム17杯分相当)が搬入されようとしています。その1割は沖縄の土砂で、あと9割は全国からです。香川県小豆島、山口県黒髪島、熊本県天草、鹿児島県大隅半島などから搬入しようと計画しています。その意味で、辺野古新基地は 「本土」の問題です。自分たちの地域から辺野古に土砂を搬出させないことが重要です。全国の土砂を搬出させない運動がつくられています。全国連絡会が結成されました。全国から土砂を搬出させないように力を貸してください。生コン労働組合が、ケーソンを造る大成建設には、生コンを搬入しないことに取り組もうとしています。」
 「辺野古新基地建設を止めるために、全国で取り組んでいきましょう。民主主義を破壊して、ファシストどもに、この社会を渡すわけにはいきません。頑張っていきましょう!!」

(文責はリブ・イン・ピース☆9+25にあります)


 是非以下の動画をご覧ください。
3/8 辺野古ゲート前 山城博冶さんインタビュー「国と県との和解が成立したことについて」

2016年3月14日
リブ・イン・ピース☆9+25