11月18日、リブインピース@カフェ「日本の戦争責任から「領土問題」を考える」を行いました。 尖閣問題をきっかけに危険な領土要求が声高に叫ばれる中、私たちは過去に日本が行った植民地支配と侵略戦争の歴史を学び、戦争責任と反省の立場に立ってこの問題をとらえなければならないと考えました。日清戦争のどさくさに紛れて掠め取った「尖閣諸島」の領有を主張することは、日清戦争を通じた台湾領有にはじまる、日本軍国主義の「50年戦争」を正当化することであり、侵略戦争への無知と無批判、無反省と一体のものです。決して許されません。 そのような関心から私たちは、最近出版された『未解決の戦後補償』(田中宏ほか著)から日本の戦争責任と戦後補償問題を報告し、議論しました。 以下に当日出された報告を添付します。 第一部 NHKBSドキュメンタリー『北京の5日間(前編)』上映 ――72年の日中共同声明に至る過程に焦点を当てる。田中角栄首相の「ご迷惑」発言が中国側の深い不信を生み出したこと、中国が賠償放棄を受け入れるに際して、日本側が蒋介石との日華条約で賠償放棄は解決しているとの態度をとり、周恩来首相を激怒させたことなど、一貫して日本が侵略戦争への反省が欠落していることが描かれている。また、日中声明が、決して個人の賠償請求を放棄させたものではないことにも言及。 第二部 報告 ○『未解決の戦後補償』(田中宏ほか著)から ・日韓条約、日中声明で賠償問題は解決済みか ・旧日本軍毒ガス兵器被害について ・加害(重慶爆撃)と被害(東京空襲)の両裁判の意味 ・朝鮮人強制連行・強制労働、中国人強制連行・強制労働 ・朝鮮人未払い金問題 ○10月23日集会「橋下市長に反論! 吉見義明さん語る〜『強制連行』はあった」の講演に基づいて、橋下「慰安婦」否定発言の批判 ○尖閣問題の歴史的経緯 ○芸術鑑賞『オモニ会いたい』 当日は報告が中心となり、十分な議論が出来ませんでした。今後のアットカフェで継続して報告・議論をしていく予定です。
2012年11月26日 |
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