「海上警備行動」の拡大解釈による自衛隊のソマリア沖派兵反対!
首相・防衛相は、派兵決定・準備命令を撤回せよ!

 政府は1月28日の安全保障会議で、アフリカ・ソマリア沖の「海賊対策」と称して、自衛隊法の「海上警備行動」を根拠に海上自衛隊艦艇を派遣することを決めた。防衛相は準備命令を出した。法解釈をでっち上げ、憲法違反の海外派兵を現行法で強行するという暴挙である。許し難い解釈改憲である。自衛隊法の一行を「拡大解釈」し、護衛艦だけはとにかく何が何でもソマリア沖に派遣しようというのだ。国会での議論さえ経ずに、安保会議という政府・与党の形式的議論だけで重大な海外派兵を決定した。首相官邸による恣意的・独断的・独裁的法律運用である。
 そもそも日本の沿岸警備を想定した「海上警備活動」をアフリカに適応することがめちゃくちゃだ。しかも「海上警備活動」とは海の「治安活動」であり、重武装した護衛艦による威嚇と武力行使を前提とする。「武力による威嚇」そのものを目的とする海外派兵は「専守防衛」からの逸脱、従来の政府解釈の破棄、明らさまな憲法違反である。こんな事がまかり通れば、無制限の海外派兵、武器使用が可能になるだろう。私たちはソマリアへのいかなる自衛隊派兵にも反対する。首相・防衛相は、派兵決定・準備命令を撤回すべきである。

2009年1月29日
リブ・イン・ピース☆9+25

抗議・要求先
防衛省広報課 03-5269-3270(FAX) 03-5366-3111(TEL)
         メール infomod@mod.go.jp
麻生太郎首相 03-3501-7528(FAX) 03-3508-7703(TEL)
         メール http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html

[関連情報]
※海賊対策新法及びソマリア沖「海賊」の背景については、こちらをごらんください。
 ソマリア沖への新たな自衛隊派兵策動を許すな!(リブ・イン・ピース☆9+25)
※“許すな!憲法改悪・市民連絡会”などが呼びかける共同声明に賛同しました。
 ソマリア沖に海上自衛艦を出すな! 海賊問題に名を借りた海外派兵新法に反対する!