10/2座談会「みんなで考える自民党改憲案の危険」で、参加者の皆さんにご回答いただきました「憲法を変えたくない条項とその理由・思いをお書き下さい」のアンケート結果を掲載します。 以下、それぞれ上段が変えてほしくない条項、下段がその理由、思いです。憲法の条文順に並び替えています。 □前文 弁護士の話を聞いて深めないといけないと思った。 □前文 日本国憲法の戦争放棄、基本的人権、国民主権が凝縮しているから、崇高な理想は理想として掲げておくべき □前文 日本国民の生きる指針、国を成すものであって、変えてはならない。 □前文 世界の飢餓や貧困の根絶を言っている。 □前文、13条、19条、24条、その他凡て改憲しない! 自民党安倍政権は「人類普遍の原理」(前文)が、全く分かっていないから、自民草案のような劣等変質した案が出てくる。 □前文 さいきんやたら敬語を使いすぎる社会になってます。「・・・させていただきます」聞いていてヘドがでそうになります。 □前文 この崇高な理想が全世界に渡れば、平和な世界になると思うし、個人個人が平和で健康な生活が送れると思います。 □9条 “国を守らないといけない”という考えについて。国内に問題があるのに、中国・朝鮮など外国から危険が生じているように思わされていることが、戦争を認めていくことにつながっているように思う。 □9条 これがあるから、昨年の戦争法反対運動も歴史的な高揚を見せた □9条 子どものころからずっと、日本は軍隊も戦争も放棄と教えられ、自衛隊もイヤだった。これはぜったい変えたくない。 □9条 戦争をやれるようにはしたくない □9条 日本が再び戦争をしない、加担しないためにこの条項は絶対に変えてはならない。 □9条 莫大な加害と被害の犠牲を出した戦争、植民地支配。厳しく反省したら改訂は出来ない。自衛隊も大規模になりすぎ、大幅縮小すべし。 □9条 戦争放棄、軍隊の不保持が明記されている。9条があるから今まで71年間戦争がなかった。起きなかったと思う。もし改憲されて戦争ができる、軍隊が持てるようになるかと思うとイヤでたまりません。絶対、私の大切な人たちを戦争に行かせたくありません。 □12条 社会保障−−ここが影響するように思う。保険料を払わなければ医療を受けられないようになる。25条だけではない。 □13条 国家よりも個人の方が大切だという憲法のこの条文はとてもよい。 □13条 個人の尊重が「生存権」につながるが、否定される危険。 □20条 戦前軍国主義の車の両輪に国家神道があった。神道を習俗、儀礼で特別扱いすれば危険。20条、現行のままがよい。ヤスクニ公式参拝を狙っている危険。 □21条 「表現の自由」。ただ、「ヘイトスピーチ」については、長期にわたる議論が必要と思います。(現政権による「規制」であることを考えれば。) □21条 表現の自由の保障、公益などにより禁止されると、反対ができなくなる。 □24条 現在でも結婚差別が発生している中で「両性の合意のみ」から「のみ」を消したり、家族の尊重などを入れられたら、より当たり前になってしまう。 □24条 日本会議などが「家族」条項を重視していることについて、その理由があまりピンと来なかったが、「クローズアップ現代」を見て、「家族」を「個人」をおさえる最小の「公」と位置づけていることが分かった。 □24、25条 自民党草案のように家族のことを書くと(24条)、虐待を防げない、生存権(25条)にも引っかかってくる。 □25条 この条項が生活や労働の運動の支えになっている。 □25条 生存権がなくなれば、役に立たない人はいらないになってしまう。戦中のライ予防法みたいなのはイヤだ。 □25条 現代の国民生活の水準の中で、時代にあった“健康で文化的な最低限度の生活”を保障することを考えないといけない。 □25条 生存権が大事と思う。戦争も生存権を奪うから、弱者切り捨ては強者切り捨てにつながり、すべての人がすべての人を切り捨てる社会になると思う。 □25条 生存権、生存できること、最低限度の生活の保障は絶対に必要と思います。 □28条 労働者の団結と交渉。21条、9条、13条、11条 □36条 拷問に耐えられる自信がないから □97条 「基本的人権の尊重」は私たちの生活にとって大切です。教育、福祉、就労など・・・「個人の尊厳」が保障されていないから、様々な社会的な事件が起こっているのだと思います。 □97条 形式上はなくても成立する条項だが、だからこそあえてこの条項があるところに基本的人権がいかに重要であり、それが侵され続けてきたかという歴史が強調されている。 □99条 天皇は憲法尊重義務からのがれてはならない。 |