2月1日(日)、私たちは大阪市の浅香人権文化センターでリブインピース@カフェを行いました。内容は(1)イスラエルによるガザ虐殺の批判、(2)神奈川の反基地運動、(3)横須賀に母港化された原子力空母ジョージ・ワシントンの一般公開の現地取材報告です。 私たち関西に住むものにとって、神奈川の基地や米軍再編について身近に感じることが難しかったのですが、これらの報告と討論で身近に感じられるようになりました。 イスラエルによるガザ虐殺の批判では、破壊された町や傷ついた人々、白リン弾攻撃の映像とあわせて、ガザ攻撃とそれにいたる封鎖による圧殺の歴史などが報告されました。 神奈川の反基地運動では、「ピース・ニュース」と「キャンプ座間への米陸軍第一軍団の移駐を歓迎しない会」で活動している方から、神奈川の基地の現状と運動について報告していただきました。 基地の現状では、(1)神奈川県が全国で沖縄、青森に続く第三の米軍専用施設面積で、県の基地に占める面積では2位を占めていること、県内の米軍基地について、例えば横須賀海軍施設は甲子園球場が60個も入るくらいの広さであること、(2)米軍の海軍と陸軍の中枢機能が集中していること、(3)基地は神奈川県庁のホームページから航空写真で見ることができ、相模原住宅地区では、市の中心に広大な米軍住宅が広がり、その周りに点のように市民の住宅が密集していることなどの報告がありました。特に最後の、広大な米軍住宅と密集した日本の住宅の航空写真には、参加者から驚きの声が上がりました。 基地機能の役割では、(1)キャンプ座間は在日米陸軍司令部・米ワシントン州にある米陸軍第一軍団の前方司令部で、陸軍前線司令部へ増強中であること、(2)相模総合補給廠はアフガニスタンなど戦争向け資材搬送備蓄基地で、ベースキャンプセットなどが備蓄され、いつでも戦地へ送れるれるように準備されていること、戦闘指揮訓練センター建設計画が進められていること、(3)厚木基地では空母艦載機80数機と海上自衛隊のP3C対潜哨戒機数機が配備され、空母艦載機はイラク戦争で空爆作戦に出撃し、夜間離着陸演習で「違法爆音」をまき散らしていること、(4)池子住宅地区では元弾薬庫であったところに、逗子市民の反対を踏みにじって、国内最大の米軍住宅専用基地にしたこと、(5)横須賀基地は、在日米海軍司令部・第7艦隊司令部で(ハワイからアフリカまで攻撃範囲)、米が海外に母港を置くのは日本だけ、イラク戦争に参戦し、MD計画に連動して、イージス艦が主力に配備され、9月25日には原子力空母ジョージ・ワシントンが強行配備されたこと、など。 米軍再編と神奈川の基地との関係では、キャンプ座間への米ワシントン州陸軍第一軍団司令部と陸上自衛隊中央即応集団司令部の移転など。 基地被害では、戦闘機墜落事故、爆音被害など。空母の離着陸訓練は、着陸出来なかった艦載機が再浮上するために急発進することから爆音が耐え難いものになることもわかりやすく説明されました。日中の爆音で、会話が出来ず仕事が中断することが多々あるそうです。 最後に、「ピースニュース」が、駅頭で“基地はいらない!米軍再編反対!月例街頭行動”を2年半継続して、粘り強く闘われている映像を見て、大いに励まされました。 2009年3月6日 反占領・平和レポート NO.57 ガザ地区150万人の生存まで脅かす封鎖を即刻解除せよ 原子力空母ジョージ・ワシントン一般公開に参加して 途上国侵略の拠点となる“巨大な鉄の塊”に恐怖と怒り |