![]() (1)大阪から夜行バスで出発。午前7時40分頃横須賀基地の正面ゲートに到着。すでに300人ぐらいが行列。事前の新聞報道では市の基地対策課に遠くは京都府からも7000件の問い合わせが殺到。私はものすごい関心の高さに驚いた。列んでいる人は、厚木や横田基地などの一般公開にも参加している話などしていた。報道で29000人来たのには驚いた。 ![]() ![]() 今回の基地の一般公開は、毎年5月、12月の2回されていて、今回は「グランド・イルミネイション」という名前がついていた。つまり、クリスマスショーとでも言うべきものだった。
それは、私が生まれてこの方見たことがない「鉄の塊」だった。横須賀基地から出港した空母機動部隊は、アフガニスタン、イラクへ艦載機が出撃し、無実の人民を殺戮する任務を遂行してきた。2004年にはジョージ・ワシントンがインド洋に展開しイラクへ出撃する拠点となっている。爆弾の雨を降らされる人々を思いを馳せ、恐怖と怒りを感じた。横須賀の原子力空母母港化によって、米軍の緊急展開能力が飛躍的に高まるのは間違いない。全く許し難いことだ。 GWの概要は、ニミッツ級の原子力空母で、1992年に建造、就役し、17年目で、基準排水量8万1600d、全長333メートル、全幅78メートル、動力は2基の原子炉で28万馬力を生み30ノット(1ノット=1.852qで30ノットは時速55.56q)で走行、75機の戦闘機搭載、乗員は空母兵員3200人、航空要員2480人、合計約6千人、艦内には診療所、散髪屋、郵便局、売店、教会などありとあらゆるものがある。一つの大きな町になっている。 一般公開のためGWに巨大なタラップが架けられ、観客は甲板下の格納庫に案内された。星条旗と日の丸が掲げられ、クリスマスの飾りが付けられていた。そこから巨大なエレベーター(戦闘機を甲板に上げ下げするためのもの)に乗せられ、一路甲板・滑走路へ向かった。上がると、その広大さに驚いた。野球場が軽く2面は取れるくらいの大きさだ。滑走路先端のカタパルトへは立ち入り禁止だった。艦橋は20メートルくらいだが、意外と滑走路に比べると小さい印象を持った。(エレベーターの動きはビデオ映像参照)。 滑走路の端にはFA18Aスーパーホーネット戦闘機が展示されていた。ホーネットとはスズメバチという意味で、その性能について説明書きがあった。これらの戦闘機はGWが横須賀に入港している間は、厚木基地などで離着陸訓練を繰り返し、騒音をまき散らしている。 (5)甲板・滑走路からの観客を格納庫に降ろすための巨大エレベータが使われた。戦闘機2機(30d)が昇降できるもの。 (6)格納庫には、10数種類の爆弾が展示されていた。これには驚き、怒りが起こった。殺戮兵器を平気で展示するこの感覚に、兵器こそが平和をもたらすととでも言うのか!と強い憤りを感じた。 (7)ジョージ・ワシントンの銅像の展示。表題に「スピリット・フリーダム」と書いてあった。何が自由の精神なのか!と感じた。 (8)だが、その「自由の精神」はちゃんと書いてある。艦長は観客に配った挨拶状に「即座に、この地球上における米国の利益を守る準備ができている」と書いている。スピリット・フリーダムとは、侵略する自由、全世界で気ままに振る舞える自由に他ならない。
(9)米軍横須賀基地に海上自衛隊第一艦隊旗艦しらねが停泊し、艦内を一般公開していた。 操舵室には、当時首相の小泉が来た時の記念写真が飾ってあった。案内役の自衛隊員も自慢げに紹介していた。艦長席は一番右側の赤い席だった。一番責任が重いことを示すものである。
![]() 2008年3月6日 9/28横須賀基地 米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)海上抗議行動に参加して |
![]() ![]() |