1月6日、キャンプ・シュワブのゲート前での今年最初の抗議行動が持たれた。5日には、「N5」の護岸工事が再開され石材が投入されていた。基地がある限り、闘争を止めることはできない。少なくとも5、60名の方が常時闘いの現場にかけつけておられる。本当に頭が下がる思いである。 本日の集会は、毎月第1土曜日に県民大行動として行われている。最大千名を目標として「島ぐるみ」や国・県・市町村議員が一体となって参加して行われている。それは、政府、防衛局が県民の反対の民意を無視していることへの抗議と、守るべき「留意事項」(地質の状態、希少サンゴ等の保全)、等の確認事項をサボタージュした挙句、昨年5月に「K9」の護岸着工を「海上工事」と称し強行したことに抗議して対抗行動として10月から毎月取り組まれるようになったものである。そして、300名以上がゲート前に駆けつければ工事車両の基地内搬入がストップされている。 工事者が通行するゲート前では、すでに300名以上で車両搬入を阻止すべく座りこみ、アピール活動が行われていた。機動隊の基地内駐機や車両の基地への出発の情報まだなしとの声で、近くのテントサイトに移動し、昼からの集会を待ち受けた。正月明けと3連休の第1日目とあって参集の多寡が気になったが、各地の「島ぐるみ」のバスが11時ころから到着し、参加者は600名にも達した。 テント内では、保育園の関係者が署名を集めておられる。その総数は、すでに5万を優に超えているという。励ましと、快く署名に応えられている。 集会のメインは稲嶺名護市長だ。今年は「選挙イヤー(1月南城市、2月名護市、3月石垣市、秋〜年末那覇市、知事選)。3月差し止め訴訟判決、山城氏判決 7月土砂投入等の重要な日程が続いている。さらに名護市長は、基地内を流れる美謝川の河川変更、隣接する辺野古ダム付近から搬出する埋め立て土砂搬入の許可等の決定的な権限を持っている。(前仲井真県知事すら基地建設のためにはスルー出来ないとしてためらった要因である。) 稲嶺さんは会場から万雷の拍手で迎えられた。沖縄では昨年の漢字は「落」である、保育園、小学校の相次ぐ部品の落下、は絶対に許せない、基地があるが故だ、辺野古には絶対に基地は造らせない。切れの良い言葉、確信を待ったいい切りは、私たちの胸に直接響く。稲嶺さんが会場を去るまで握手を待つ列が続いた。争点隠し、公明党との連携、菅や二階の来県と「土産」。前回選挙の4千の票差は公明の基礎票2千票で、混戦になったといわれている。ぜひみんなの心からの支援を受けて勝利してもらいたい。 多くの結集で、午後の車両搬入なしを受けて早めに集会は終了した。その後、市長選へ駆けつけられる方も多数おられた。 新年冒頭。工事車両を阻止できたこともあって、新しい年の初めの清々しさを感じた集会だった。 追記 8、10日とヘリ不時着。全島で生命を揺るがす脅威が立ち続けに起こっている。米軍は島から出て行け! 政府は「再発防止」を繰り返すのみである。「再」を何個並べたらいいのか。彼ら自身すら動揺している。 「再」を今年の漢字にしてはならない。闘いで「勝」を勝ち取りたい。県民、本土のみんなで。頑張っていきましょう。 2018年1月16日 |
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