[大阪]10/10戦争あかん!基地いらん!10関西のつどいに800人参加
岩国と沖縄から反基地の訴え
  
 10月10日、午後1時より大阪市内のエルおおさか・エルシアターで、実行委員会主催、平和人権センター協賛の「戦争あかん!基地いらん!’10関西のつどい」が開催され、800人が参加した。集会後はデモ行進で、街行く市民に訴えた。集会は新里米吉沖縄県議会議員、井原勝介前岩国市長が講演し、まーちゃんバンドの沖縄民謡・エイサーと大阪韓青同のサムルノリが披露されるなどとても内容の濃い集会となった。 
 最初に主催者から「新里米吉4.25沖縄県民大会事務局長、井原勝介岩国前市長の現地報告を聴き、平和運動の糧としたい。沖縄県知事選も近く、伊波さんを当選させたい。今日の行動を成功させよう」との挨拶があった。
 続いて、井原勝介前岩国市長が岩国からの報告「米艦載機の移駐と米軍住宅建設を止めよう」を行った。井原氏は「岩国でも大問題が起こっている。岩国基地にはすでに米海兵隊ジェット戦闘機部隊60機がいて、数年前の米軍再編で米原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機59機が厚木から岩国に移駐することが公表されている。普天間基地から空中給油機12機も移駐してくるし、岩国基地には一挙に120機の米軍機が配備されることになる。市民生活が根底から崩される状態になる」と異常な現状と、「大阪府橋下知事も関空誘致を一時期発言するなど、西日本が巨大な軍事基地にされようとしている。西日本で今後どうしていくのか我々が方針を出していくべきだ」と大阪と岩国の連帯を訴えた。さらに、井原氏は「国が国策をやるということはどういうことをするのか。市民の意志を無視して進められている。厚木からの岩国への移駐は10数年前から仕掛けられていた。新滑走路のための土砂を出した後の愛宕山は米軍住宅にするために無条件に防衛省が買い取らせた。岩国ではすべて隠して進められている。政府は外交も防衛も外国とだけで決めて住民に対してはアメとムチで進めている。犠牲になる住民のことも考えて、発想を転換させるべきだ。民主主義を機能させることが平和の礎になる。沖縄では市民の力で政治を動かすことが出来ている。民意はねじ曲げるのではなく尊重するべきだ。その流れに岩国も加わりたい」と政府のやり方を批判し、民主主義を機能させることを訴えた。参加者からの大きな拍手が沸いた。
 沖縄県議員で4.25沖縄県民大会事務局長の親里米吉さんは「沖縄の海兵隊は1956年代に山梨や岐阜にいた部隊が移駐してきたものだ。沖縄復帰の1972年から1995年まで沖縄の米軍基地は15%しか減っていないが、本土は65%も減らしている」、「沖縄は民主党への期待が大きかった。現状の責任を鳩山氏個人にしてしまっているのではないか、マスコミも。2009年3月民主党の幹部前原氏、6月岡田氏は辺野古移設に否定的な発言をし、2003年当時の菅代表も海兵隊を県外に移すと明言した」、「退場なき全会一致で沖縄県議会決議を行った。4.25沖縄県民大会には41の沖縄全首長が参加した」、「5/14鳩山首相が沖縄に来て沖縄県民にお願いしたいと言った。学べば学ぶほど抑止力がわかったと言ったが、抑止力はユクシ力で、沖縄の言葉でウソつき力だ。日本の大手マスコミは、沖縄に基地を作らないと日米同盟が崩壊するとか、北朝鮮や中国の脅威を煽っている。そんなに心配なら韓国に作ったらどうなのか」、「沖縄県知事選では伊波氏が当選するように全力を尽くしたい」と発言した。会場割れんばかりの拍手が沸き起こった。伊波洋一宜野湾市長からも「戦後65年、本土復帰後38年、沖縄の将来を決定づける重要な選挙と位置付け出馬要請を受託しました」と、この集会との連帯のメッセージが寄せられた。集会では集会宣言が採択された。
 集会後参加者は大阪市内をデモ行進し、普天間基地即時閉鎖!辺野古新基地建設絶対反対!空母艦載機の岩国移駐・米軍住宅反対!を市民にを訴えた。

2010年10月18日
リブ・イン・ピース☆9+25 KB


まーちゃんバンド


  
デモの様子