住民を暴力で排除して基地建設強行──これで「民主国家」か!? ![]() ところが安倍政権は参院選翌日の7月11日から大量の機動隊や警察を動員して、住民に殴る蹴るの暴行を加え暴力的に排除し建設の強行に踏み切ったのです。22日には工事のための機材搬入を強行し、道路を事実上封鎖してしまいました。この強制排除には大阪府警をはじめ全国各地から機動隊・警察が動員されています。 住民150人の集落に「本土」の警察や機動隊を800人も動員して暴行を加えて「鎮圧」し、米軍基地の建設を手助けする──これが日本政府のすることでしょうか。やんばるの自然を守り騒音や墜落事故の危険のないところで生活したいと思うことがどのような罪になるのでしょうか。これで「民主国家}と言えるのでしょうか。沖縄の新聞は「まるで戒厳令だ」と批判しています。 沖縄の圧倒的民意は「基地撤去」「海兵隊撤退」 政府は「一部の人たちが「基地反対」と騒いでいるだけ」のように言っていますが全くのねじ曲げです。7月10日の参院選では、沖縄出身の現職閣僚が落選し、自民党は沖縄の衆参全議席を失いました。もとより翁長沖縄県知事は新基地建設に反対です。辺野古のある名護市長も基地建設に強固に反対しています。5月に20歳の女性が元海兵隊員に暴行殺害された事件は、沖縄で起こっている事故・事件の氷山の一角です。6月19日には「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾!被害者を追悼し、沖縄から海兵隊の撤退を求める県民大会」が行われ、65,000人が参加しました。「怒りは限界を超えた」「基地撤去、海兵隊撤退」は沖縄の圧倒的な民意となっているのです。 安倍政権、防衛省、大阪府警に抗議の声を! 「本土」の新聞やテレビは、安倍政権のこの蛮行をほとんど全く伝えていません。報道されるのは「アベノミクスを吹かす」「一億総活躍」などばかりで、その陰で安倍政権がやっているのは、沖縄の住民への暴力であり、基地建設と戦争準備なのです。関西で生活する私たちも「人ごと」「沖縄のこと」と無関心でいるわけにはいきません。黙っていれば「加害者」になってしまいます。 許し難い暴挙に厳しく抗議しましょう! 高江ヘリパッド建設問題とは? ![]() 1996年沖縄県で起きた米兵による少女暴行事件に対し、日米政府が普天間飛行場の閉鎖(移設条件に)、北部訓練場7400万ヘクタールの過半の返還(ヘリパッド移設が条件に)などのSACO条約が締結された。辺野古には新基地建設が強行されている。高江では、従来のヘリパッド(直径30メートル)ではなく、米海兵隊オスプレイが離着陸できる直径150メートルのオスプレイ・パッドが、高江住民の住宅地を囲むように6か所計画されている。すでに2か所は建設され、米海兵隊に提供されている。高江住民や県民は抗議の座り込みを続けてきた。
2016年7月25日 |
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