4月18日、大阪梅田駅陸橋で「沖縄の民意に応えてください」署名の街頭署名活動を行いました。以下は署名活動で配布したチラシです。
「移設先」探しはやめるべき
“世界一危険な”普天間基地の即時閉鎖を!
辺野古にも勝連沖にも徳之島にもどこにも米軍基地はいらない |
「国外、最低でも県外」のはずが、出てくる「移設先」は沖縄県内ばかり
鳩山政権はどこまで沖縄の人たちを愚弄するつもりなのでしょうか。1月24日名護市長選で沖縄の人たちが基地反対の市長を選出した際、鳩山政権内からこの選挙結果をおとしめる発言が相次ぎました。その直後に出てきた「移設案」はキャンプシュワブ陸上案でした。うるま市ホワイトビーチ勝連半島沖に巨大軍事拠点を新設しそこに基地機能を集約する案も浮上しました。過疎・離島につけ込んだ鹿児島県徳之島への訓練・基地の一部移転案は、沖縄県内での基地押しつけを前提としています。そして再びキャンプシュワブ浅瀬案なるものが浮上しています。選挙公約であった「国外・最低でも県外」どころか、普天間問題にかこつけて沖縄県の中央部にこれまで見たことのないような巨大軍事基地をつくる方針にすり替えられようとしているのです。
*キャンプ・シュワブ陸上案は、危険な基地を名護市の市街地近郊に移設し、1500bもの巨大滑走路を造ることで、名護市民を騒音や米軍機墜落などの重大事故の危険にさらし続けることになります。ホワイトビーチ案は3600bの滑走路2本と3000bの滑走路1本造り、辺野古沿岸現行計画の6倍以上の規模で普天間基地と航空自衛隊、米軍那覇軍港施設を移設するというものです。
基地被害や米兵犯罪にさらされている沖縄の人々に感謝?
鳩山政権は、「名護市長選の結果を斟酌しない」など沖縄の人々を愚弄する発言を繰り返してきましたが、3月31日鳩山首相は「全国の皆さんが沖縄に感謝しながら、負担を分かち合う思いを共有してもらいたい」と発言し、沖縄の人々への蔑視をあからさまにしました。これは、基地被害や米兵犯罪にさらされている沖縄の人々に感謝しようという信じがたい発言です。
特に問題になっている沖縄の普天間基地は住宅密集地にあり、「世界一危険」と言われています。2004年には沖縄国際大学に米軍ヘリが落ちるという大惨事を引き起こしました。事故や米兵の犯罪も日常的に起こっています。「基地の中に沖縄がある」、「在日米軍の75%が沖縄に集中する」という沖縄の実態があります。
本土に住む私たちは、これを「沖縄の問題」として静観していることはできません。「75%集中」は、「日本の独立」や沖縄の「本土復帰」に際して、本土にあった米軍基地が沖縄に集約されていったという経緯があります。沖縄の基地問題は日本の問題であり、「本土」の問題であり、日本の政治の問題なのです。
沖縄の米軍は、日本を守るためにいるのではない
マスコミなどで垂れ流されている「日本を守るために沖縄の基地は必要」という論調も、つまるところ鳩山首相の発言と同じです。「日本のために沖縄の人たちは我慢せよ」というのです。移設論はその犠牲をみんなで分かち合おうというものです。しかし、在日米軍基地は「日本を守る」ためにあるのではありません。アフガニスタン戦争やイラク戦争に際して沖縄の基地や横須賀の基地が出撃基地になったように、米軍が世界中で行う戦争に際して、世界展開できる拠点として存在しているのです。そのような侵略の先兵・海兵隊の日本駐留が、東アジアと朝鮮半島での緊張を高めないはずはありません。緊張を緩和し戦争の脅威を取り除くためには、軍事力ではなく政治・外交・対話によって進めることが重要です。
どこにも米軍基地はいらない 普天間の継続使用反対、即時撤去を!
鳩山政権は右往左往し、移設案も二転三転しています。鳩山首相が自ら期限と区切った「5月中」は迫っています。鳩山首相は「移設先」探しをやめるべきです。辺野古にも勝連沖にも徳之島にもどこにも米軍基地はいりません。問題は、“世界一危険な”普天間基地の閉鎖です。「移設先」の混迷から、普天間基地を継続使用をするというようなことになってはなりません。政府は、普天間飛行場の一切の代替地抜きの無条件閉鎖・撤去を米に要求し、即刻交渉に入るべきです。
沖縄では基地撤去のために、4月25日に10万人規模の県民大会が、5月16日には普天間基地の包囲行動が予定されています。
沖縄基地問題は、決して沖縄だけの問題ではありません。沖縄に負担を押しつけ続けるいかなる策動にも反対し全国から声を上げなければなりません。大阪からも声を上げましょう。これ以上沖縄に負担を押しつけ続けるるのはやめましょう。是非署名に御協力ください。
2010年4月18日
リブ・イン・ピース☆9+25
|