[投稿]5月9日「あいば野へのPAC3配備反対のための学習会」に参加して
4/28滋賀県あいば野への抜き打ち PAC3配備強行糾弾!
日本政府は、北朝鮮への挑発行為をやめよ

 5月9日、滋賀県教育会館で行われた「あいば野へのPAC3配備反対のための学習会」(主催:フォーラム平和関西ブロック、あいば野に平和を!近畿ネットワーク)に参加した。学習会はもともと、PAC3配備中止をもとめる世論形成のために開催されるものだった。ところが学習会はいきなり、“あいば野に平和を!近畿ネットワーク”からの「満身の怒りを込めてPAC3配備に抗議したい」との発言から始まった。なんと防衛省は、2月26日ホームページで「あいば野へのPAC3配備 は本年夏頃予定」としながら、4月28日に「本日配備しました」と発表したのだ。まさに、抜き打ち配備である。地元への事前の説明もなしに、抗議行動しにくい連休前に強行したのである。全く許し難い暴挙である。
※防衛省ホームページより
 http://www.mod.go.jp/j/library/bmd/index.html
 http://www.mod.go.jp/j/news/2009/04/28a.html

 近畿ネットからは続けて「PAC3は米のロッキード社製で1機4億円、三菱重工のライセンス生産で8億円、これまでに6400億円投入し、さらに4000億円も投入しようとするものだ。政府は、北朝鮮の人工衛星発射を使って有事のデモンストレーションを行い、マスコミを使ってPAC3移動と緊張感を作り出している。これ以上我々の血税を使うな」との発言があった。ライセンス生産は、莫大な予算を投じて三菱重工はじめ日本の軍需産業を肥え太らせると共に、ロッキード・マーチン社に巨額のライセンス料をくれてやるものである。
国産PAC3今秋、米で初試射 防衛省 安定調達へ性能確認(産経新聞)

 学習会では続いて、原水爆禁止日本国民会議専門委員の和田長久氏が「役に立たないミサイル防衛」と題した講演を行った。内容としては、(1)ミサイル防衛の問題点として、相手ミサイルに体当たりして破壊するため、衝突させるのは極めて困難なこと、(2)当面は1兆円、最終的には6兆円を超える膨大な費用がかかること、(3)「宇宙基本法」の成立(06.5.21)で宇宙の軍事利用を可能にしたこと、(4)軍事に頼らない新しいアジアの平和の枠組みの必要性、等であった。和田氏の講演は、ミサイル防衛は矛と盾に例えられる際限なき軍拡を招くもので、米の核の傘からの離脱が平和へつながることなど、示唆に富む内容深いものであった。
 学習会の最後に、5月2日にあいば野の航空自衛隊基地に出した抗議文を確認した。
 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のロケット発射などをテコに政府は、ミサイル防衛を加速しようとしている。今夏には三重県白山基地と岐阜基地にPAC3配備が予定されている。先月末には宇宙基本法を元にした宇宙基本計画案が策定され、早期警戒衛星の研究など宇宙の軍事利用が取り込まれている。自民党は新防衛大綱に対する提言で、敵地攻撃能力の確保、つまるところ北朝鮮に対する先制攻撃の必要性を説いている。この提言は極めて危険である。憲法の改悪やシビリアンコントロールの骨抜き化、武器輸出三原則の見直しなど、トータルな安全保障政策の見直しを要求するものだ。それらの一環としてPAC3の導入促進が入っているのである。現時点でPAC3とミサイル防衛に軍事技術的なリアリティがあるのかどうかは別の問題だ。このような宇宙を含めた軍拡、北朝鮮への敵視政策が、アジアと朝鮮半島の軍事的緊張を著しく高めるのはさけられない。日本政府は、危険な戦争挑発をやめるべきである。
 いっそう事実の暴露と反対世論の形成、反対運動の強化が必要だ。

宇宙基本計画:計画案、早期警戒衛星研究盛る 安保など積極活用(毎日新聞)
宇宙基本計画案:巨額支出に慎重論も 早期警戒衛星研究(毎日新聞)
新防衛大綱自民提言案のポイント(中国新聞)


学習会で配布された資料「自衛隊の主なミサイル防衛網配備計画」

2009年5月24日
リブ・イン・ピース☆9+25  KB