[投稿]日米合同軍事演習反対!9・19あいば野集会
民主党連立政権下で、関西初の現地反戦・平和集会

 9月19日、晴れわたる滋賀県湖北で日米合同軍事演習反対あいば野集会が開催された。 主催のフォーラム平和関西ブロックと09あいば野に平和を!近畿ネットワーク呼びかけに応え地元の滋賀県を中心に近畿各地の反戦平和団体、自治労、日教組、中小民間の労働組合など約300名が結集した。
 10月上旬から下旬にかけてあいば野自衛隊演習場と陸上自衛隊今津駐屯地での日米合同 軍事演習の強行に反対、抗議する集会だ。昨年の11月下旬から12月上旬に続き1年もたたないうちに10回目(1986年以来)の演習が強行される。陸上自衛隊幕僚監部によれば、今回の合同軍事演習は日本側は陸上自衛隊第3師団(兵庫県伊丹)所属の普通科連隊(京都府福知山市)基幹と米軍側はニューヨーク州兵の第42歩兵師団第1−69歩兵大隊基幹が参加して実施される。担任官は、自衛隊が第3師団長であり、米軍が在日米陸軍司令官である。自衛隊による地元での市街地徒歩訓練も頻度を増し、あいば野演習場内に市街地訓練施設 が増設されている。今回の合同軍事演習で日米両軍が一体となった市街戦の実践訓練をま たしても実施しようとしてるのである。イラクやアフガンで行ってきたし今も行ってる蛮行(人殺し)の訓練だ。自衛隊はいつでも参戦できる準備を行っているのである。
 また今年4月には地元に何の通告もなく航空自衛隊今津駐屯地にPAC3が搬入、配備され ている。32発160億円の税金が使われている。ジョージワシントンの横須賀配備とも連動し、敵地攻撃能力=ミサイル防衛=侵略的な基地機能の強化の一環だ。
集会に先立って主催者は今津駐屯地を訪れ、民主党 北澤防衛大臣に対し合同軍事演習 の抗議と中止の申し入れをおこなった。
主催者代表の挨拶のあと社民党比例近畿ブロックで当選の服部良一衆議院議員から「米軍再 編、辺野古の基地建設を中止させられるか否かの重要な局面だ。新しい政権の中で必ずしも主流ではないこれらの主張を実現するためには大衆運動が必要だ。ともにがんばろう。」との挨拶があった
 近畿各地からのあいさつの後、沖縄から駆け付けた安次富氏(沖縄ヘリ基地反対協 共同代表)は、 新政権下での運動の継続、民主党のマニュストが触れなかった普天間即時返還と辺野古基地建設反対を新政権に要求していくことを訴えた。前日の9月18日沖縄で辺野古基地建設反対の集会が開催されその決議を持って、国会への要求行動を行っていく予定であることが報告された。 沖縄ではこの衆院選で4区すべての区で基地建設反対の国会議員が当選した。自公政権は沖 縄の民意を踏みにじってきた。いまこそ県民の意思を政権の政策に反映させ、大衆の力によって 政治を動そうとの訴えがあった。またオバマ来日を沖縄の怒りで「歓迎」する運動や防衛省が明らかにしていない辺野古基地建設でどれだけ負担しようとしているのかを明らかにさせたいとの提起があった。
 集会は決議採択のあと今津駐屯地までデモ行進をおこなった。
 あいば野での日米合同軍事演習の実態と基地機能強化の現実は、マスコミにはほとんど報道されていない。この集会もわずかに京都新聞が報道したにすぎない。
 民主党政権下での米軍基地再編、日米軍事一体化を阻止できるか否かはまさに大衆運動にかかっている。

  

2009年9月22日
リブ・イン・ピース☆9+25