3月28日(土)午後2時から、映画「オレの心は負けてない」の上映と方清子(パン チョンジャ)さんの講演会に参加しました。尼崎市の上ノ島総合センターで行われました。参加者は50名くらいでした。 それまで日本軍「慰安婦」の問題については、少しは勉強してきたつもりでしたが、(いろいろな集会にも参加してきましたが…)映画を観て、現実と自分の知っていることのはざまで、自分がいかに上滑りな学習をしてきたのかを知らされました。 宋神道(ソン シンド)さんの高裁最終陳述書の中で「人の心は一寸先は闇です。慰安所で7年、日本にきてから50年以上、人の心が信じられずに来ました。疑うことしか知りませんでした。でも裁判かけて、体験話してからは、少し人間らしくなったと思います。」と述べ、最後に「裁判長、「慰安婦」問題を子どもたちの時代にまで、持ち越さないように勇気を持って、きちんとした解決になるよう判決を出して下さい。裁判長が政府にちゃんと言ってくれなければ、本当に頼るところがないんです。私一人のためだけでなく、今でも隠れている他の「慰安婦」の心の傷を解く、血の通った判決を出して下さい。よろしく頼みます」(2000年10月19日)と訴えていました。10年に及ぶ裁判闘争は、2003年敗訴という結果に終わったことを見れば、日本政府は、未だ、戦争責任を放置しているのです。許されないことです。自分の娘や孫が、映画の中の宋さんのような目にあわされたら、父や母はどう思うでしょう。そして故郷に帰ることもなく、仮に帰っても家に帰れなかった女たちの悲しさを誰が分るでしょうか。 昔「サンダカン8番娼館」の映画を見たときの衝撃でした。自分の思いを自分の言葉で語る宋さん言葉の一つ一つをかみしめました。 その後、方清子さんの「日本軍「慰安婦」問題からみえること〜今、私たちにできることは何か〜」の講演会を聞きました。映画を観て少し興奮していましたが、方清子さんは冷静にしかし的確に、「慰安婦」とは? そして、何故「慰安婦」問題の解決が必要なのか?さらに、今私たちにできることなどをとうとうと語られ、こうあらねばならないではなく、こうしていこうとみんなを話の中に引き込んでいきました。 会場は中高年の女性を中心に男性の姿も見られました。会場の映画の音が悪く、聞き取りにくかったのですが、みんな必死に観ていました。 アンケートの中には「今まで知らなくて恥ずかしかった」「もっと深く勉強しなければ」等々の言葉が並んでいました。 今後は宝塚市議会を筆頭に次々とまきおこっている地方自治体での意見書可決の運動を尼崎市でも構築できればと思いました。 (2009.4.6.C・K) |