10月5日梁澄子さん講演会参加者の感想
(当日のアンケートに書かれたものと後日メールで送られてきたものです)

○「慰安婦」問題が現在日本のみでなく、世界中で活発に活動している。戦争を終えて60年以上が経過している中で、今、ハルモニや戦争経験者が健在しているうちに解決しなければ、本当に歴史上から消える可能性のある問題だと思います。史実として後世に残していくことが必要だと思います。

○梁さんの講演に予想以上に感動して涙が止まらなくなってしまいました。まさにあの映画「おまえたちはどう思うんだ、これはおまえたちの問題なんだ」という場面が、撮影された方から語られて、何という偶然かとおもいました。あの場面の宋さんの言葉で「6.21つながるコンサート」は誕生したと言っても過言ではないと思っているからです。この映画は、自分にとっても、人生の重大な出来事の一つとなるものすごく大きな映画になりました。

○梁澄子さんのお話を伺いながら、宋神道さんはじめ日本軍「慰安婦」にさせられたハルモニたちの心の傷、また、語ること、体験を社会化することで被害回復への道を歩む過程を知ることができました(ほんの少しですが)。博物館建設が、被害を記録するにとどまらず、ハルモニの人間としての尊厳の回復、という意義のあることが自分なりに理解できたように思います。

○映画企画の話がなかったのに、ハルモニの一言で制作されたところが、また、真剣な取り組みであるのに、深刻にならず明るく広げようというのがよかった。常に前向きにあきらめずに続けてこられたのが、ハルモニの心に寄り添って来られたことによるものだとよくわかった。ありがとうございました。(カムサハムニダ)

○梁さんの話はとてもおもしろかったです。「オレの心は負けてない」の映画も見ましたが、今回の話で映画の意味もよくわかりました。周りの人に出来るだけこの事実を伝えて、博物館建設の協力をしてくれる人をつくって行きたいと思いました。私の周りの人たちがあまりにも関心がないのを心苦しい思いがしています。私も地道に負けないでがんばろうと改めて思いました。

○梁澄子さんがどんな経緯でハルモニに関わって来たかや、宋さんとの出会いから様々なエピソードを聞かせてもらって、「慰安婦」にされたことの影響など、映画はみていませんが、宋さんの人柄をなんとなく感じ、もっと知りたくなってしまいました。梁さんが被害者の回復を一番に思っていることを知り、やさしい人だなと・・・すごいと思いました。とてもよかったです。企画ありがとうございました。

○ <梁澄子さんの講演を聴く。>

日本軍「慰安婦」問題解決のための講演集会
〜「オレの心は負けてない」上映運動から見えてきたもの〜
で、梁澄子さんのお話を聞いた。

サバサバ、バッサバッサ、躍動感あふれる講演会だ。
梁さんといえば、ハルモニとの通訳としてのイメージしか持ってなかったので、
知的でお話しも私には難しいのではないかと
想像していた。

が!
違う。何か予想をはるかに超えた暖かいものがそこにはある。
ビックリする間もなく梁さんの話の中に引きこまれ、
心を囚われてしまう。
「オレの心は負けてない」の映画を撮ることになった経過や梁さんの想い、
ハルモニが辛く苦しい体験を吐露するなかで
少しずつ「楽になった」と語られているということを聞いて、
何故か胸がいっぱいになって、涙が溢れ出した。

「オレの心は負けてない」の映画上映がなかったら、
宋神道ハルモニが、「お前たちはどうしたいんだ!」と、
映画の中で語らなければ、
6,21のつながるコンサートはなかったかもしれない…
そう思いながら、何度も流れる涙を拭いた。

それにしても、この人がしゃべると
もっと聴きたいと心が求める。
とても不思議な魅力の、講師である。
梁澄子さんとも確かに、力強く、何よりも暖かくつながっていると感じた。

後半の各取り組みの紹介、収まっていた涙がまたあふれる。
つながるコンサート実行委員長であるチャンジャ姐の報告で…。

つながるコンサート実行委員の代表として、先日韓国へカンパを渡しに行ってくれた。
その時のハルモニたちが喜び歓迎してくださった話をきいて
込み上げてくる感情を抑えることはできなかった。
ハラハラと涙があふれて次々と流れていく。
ハルモニがそんな風に喜んでくださったなら、
どんな辛いことが起こったって、
このコンサートは大成功だったと確信する。
本当にこのコンサートを企画して、本当に本当に良かったのだと。

今日、梁さんのお話を聞いて、交流できて、
素顔の梁さんを感じて、
そしてそこから宋神道ハルモニを感じて、
もう一度新たなエネルギーをもらえたようなそんな重大な日になった。


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