トランプ大統領は8月5日、ベネズエラの外国全資産を凍結する大統領令を出しました。これにはベネズエラの貿易封鎖、取引する国家、企業への2次制裁まで含まれています。さらにトランプ政権はベネズエラに対する海上封鎖や臨検もほのめかしました。トランプ政権はベネズエラを「ならず者国家」と位置づけマドゥーロ政権を打倒するために制裁を強めました。しかし、それはトランプ政権の言うことを聞かない国を封鎖し、干上がらせ、内政干渉するもので、国連憲章をはじめ国際法の基本原則に公然と違反する許しがたい侵略的行為です。 トランプ政権の狙いは、ノルウェーの仲介で進んでいるマドゥーロ大統領と野党の間の交渉を破壊することです。仲介によって対話と政治解決に進もうとするEUを挫折させ、米国による全面制裁と軍事包囲を支持させようとするものです。しかし、EUと多くの国は米国の強引なやり方に異論を唱えています。いうまでもなく世界中の民主的な国家、人民がトランプを非難しています。米州ボリバル同盟・人民通商協定ALBA-TCPは9日に声明を出しマドゥーロ政権ベネズエラ人民に全面的な連帯を表明し、トランプ大統領の制裁を糾弾しました。 私たちはトランプ大統領の新しい資産凍結、貿易封鎖に反対します。海上封鎖や臨検にも反対です。何よりも米国の制裁が、多くのベネズエラの労働者・市民を苦しめ、生活と生命の危機を押し付けることに反対です。私たちは闘うベネズエラ人民と心から連帯します。トランプ大統領に対して、直ちにベネズエラに対する全部の制裁を解除すること、内政干渉をやめベネズエラ人自身の政治的対話に解決をゆだねることを要求します。 2019年8月9日 |
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