11月2日は大雨のせいで新幹線が止まり、東京からイシカワ・ベネズエラ大使が来られなくなり、講演会を中止せざるを得ませんでした。みなさまには大変ご迷惑をおかけしました。 メールなどで中止の連絡を可能な限りしましたが、お知らせのとどかなかった方々が大雨の中会場にこられました。多くの方が大使の話をぜひ聞きたかったのにと話しておられました。ぜひ、改めて講演会を実現したいと思っています。 ところで、毎日新聞は私たちの講演会にぶつけるかのように、マドゥーロ政権を非難する大きな記事(1面と、3面ぶち抜き)を出しました。 ※ ベネズエラ野党が「勝利」を証明した奇策 民主主義回復への渇望示す(毎日新聞) 中村聡也特派員の書いた記事はまるでマチャド派の翼賛記事、CIAのプロパガンダそのもので、事実の検証を行うというジャーナリズムの基本さえ無視したものです。さらに「識者」として意見を書いたのはジェトロの坂口安紀研究員で、ここ20年近く反チャベス、反マドゥーロの立場から一方的な主張を繰り返している人物です。こんな特集を出したということは、毎日新聞は来年1月に米政府とマチャド・ゴンサレス派が行おうとしている偽大統領就任式とクーデター策動の応援団にまわる決断をしたということなのでしょう。とんでもないことです。 昨日の講演会に向けてリブインピースも7月28日のベネズエラ大統領選挙で起こったことの検証リーフレットを作りました。下にリンクを提供します。これを読んでいただければ、「大統領は初めからでっち上げ選挙をするつもりだったが、マチャド派の『市民100万人』が協力して議事録(投票所の記録)を写メして送ったものを集計して真実の選挙結果『7対3でゴンサレスの勝ち』を証明した」という中村記者の記事がいかにデタラメかわかります。なぜ最初から米国に偽CNEを作ったのか、なぜ米国はCNEをハッキングしてデータ公表を妨害したのか、なぜ彼らの公表したデータは偽署名や偽造がたくさん発見されたのに疑わないのか、なぜ政府が10候補者のうち8候補者から集めた議事録を照合して最高裁が検証したのに信用できないのか、なぜゴンサレスは最高裁の呼び出しに応じずデータを出さなかったのか、なぜ選挙当日の夜から暴動を準備し呼びかけたのか、どうしてゴンサレスは選挙当日からオランダ大使館に住み込み、9月8日にスペインに亡命したのか。これらに言及していないことだけでも、中村記者が少しも自分で考えようとせず、自分で確認する作業を何一つしようとしなかったことがわかります。 リーフレット 「ベネズエラ・ボリバル共和国大統領選挙について 〜米国の介入と政府転覆の策動を跳ね返した人民の力〜」 2024年11月4日 |
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