新冷戦に反対する国際的な運動始まる
No to the New Cold War第1回国際会議開催
米の覇権維持の帝国主義的暴挙を抑え込もう
米の覇権維持の帝国主義的暴挙を抑え込もう |
7月25日、米国による中国に対する新冷戦に反対する運動(No to the New Cold War)が最初の国際会議をWEB形式で開催した。中国、米国、英国、インド、ロシア、カナダ、ベネズエラ、ブラジルから、事実上主要なアナリストがこぞって結集した。
新しい冷戦に対抗する方法について話し合った。 この真にグローバルな集まりである組織の声明はすでに17の言語で発表された。この会議をライブで注目していた観衆は49か国にのぼる。このビデオとその中での発言者、講演者たちの非常に重要なメッセージは素早く全世界の人民に発信された。
この会議に先立って重要な簡潔な声明が発表された。日本では主要メディアが報じず、ほとんど知られていない。だが極めて重要な歴史的アピールと言えるものである。世界の反帝反戦平和運動の新しい起ち上がり、米の対中新冷戦に反対する運動の世界への呼びかけ、歴史的に決定的に重要な闘争が開始されたこと、をはっきりと示すものである。社会主義中国の台頭と帝国主義の盟主米国の急速な衰退、その現状になりふり構わず抵抗し、中国への誹謗中傷に明け暮れ、危険な暴挙に次々と出ているトランプ政権、米の対中新冷戦に踏み込もうとする攻撃、そんな情勢に危機感を持ち起ち上がった反帝平和勢力、その反撃の世界への呼びかけこそこの声明なのである。
この会議では次の17人の発言、講演があった。
· Medea Benjamin (女性を主体とした反戦組織 CODEPINKの共同創設者)
· Wang Wen (Executive Dean, Chongyang Institute for Financial Studies, Renmin University of China)
· Martin Jacques ((ケンブリッジ大学の政治国際研究学部の元上級研究員))
· Vijay Prashad (Executive Director, Tricontinental: Institute for Social Research)
· Carlos Ron (Vice-Minister for North America, Venezuela’s Ministry for Foreign Relations)
· Qiao Collective(中国とグローバルサウスへの米国の侵略に反対する中国の作家・芸術家・活動家の集合体)
· Yury Tavrovksy (Author: ‘America Against China: Cold War in Times of Coronavirus’)
· Yang Hanyi (Senior editor, Guancha.cn)
· Ajamu Baraka (平和のための黒人同盟のオルガナイザー、米国平和評議会及び全米反戦連合UNACの指導的メンバー)
· Margaret Kimberley (Black Agenda Report)
· Max Blumental (The Grayzone編集長 米国が政権交代を目論む国の野党・反政府運動指導者と米国政府との関係を調査する団体)
· Anya Parampil (Journalist and presenter, The Grayzone)
· Kate Hudson (General Secretary, Campaign for Nuclear Disarmament)
· Radhika Desai (Professor, Department of Political Studies, University of Manitoba)
· John Ross (Senior Fellow, Chongyang Institute for Financial Studies, Renmin University of China)
· Elias Jabbour (Associate Professor, Rio de Janeiro State University)
· Jenny Clegg (Author: ‘China’s Global Strategy: Toward a Multipolar World’)
有力な6つの反戦平和団体が支持
ANSWER coalition (US)
Campaign for Nuclear Disarmament (UK)
CODEPINK (US)
International Action Center (US)
Pivot to Peace (US)
Stop the War (UK)
講演者の中には、当然のことながら、中国の特定の政策に関する意見に幅があった。しかし、声明にすべての講演者と署名者が同意したのは、米国による侵略的な冷戦が中国だけでなく、人類全体にとって脅威であるという強い共通認識であった。
38人の最初の声明支持者が世界に発し、声明支持者・団体リストが日を追って世界中で拡大しているのが次の声明である。
No to the new cold war
米国の中国に対する冷戦に反対する国際会議の声明 2020.7.25
中国に対する新冷戦は人類の利益に反する
私たちは、米国政府が中国に対する攻撃的な発言や行動を日に日に強めていることを注視している。こうした攻撃は、世界平和を損なう恐れがあり、人類が気候変動、感染症の世界的流行のコントロール、人種差別、そして経済発展という極めて深刻な共通の課題に首尾よく対処していかなければならない時に、人類にとっての障害となる。
従って、私たちは「新冷戦」は人類の利益を完全に損なうものだと考える。私たちは、人類全体が直面する巨大な課題に立ち向かうためには、最大限の世界的協力を進めていくべきだと考える。
従って、私たちは米国に対して新冷戦の発動をやめ、世界平和を危険にさらす次のような行動をやめるように要求する。すなわち、中距離核戦力全廃条約の破棄、気候変動に関するパリ協定からの離脱、国連のさまざまな機関からの脱退など。米国は他の国にもこうした危険な行動に同調するよう圧力をかけることもやめるべきである。
私たちは、中国と米国の関係が相互対話に基づき、人類全体の共通課題に力を集中することを支持する。
※声明を紹介する「no cold war」のサイト
https://www.nocoldwar.org/
2020年9月16日
リブ・イン・ピース☆9+25
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