6月18日(金)、「朝鮮学校の高校無償化の即時適用を求める緊急集会」が大阪市北区民センターホールで行われました。参加者は600人にのぼり、椅子で400人、立ち見が200人で、会場溢れんばかりの熱気でした。集会は菅政権、橋下知事を鋭く批判するもので、朝鮮学校への高校授業料無償化は4月にさかのぼり即刻実施させないといけないと皆さんに訴えたくなりました。 集会では、主催「朝鮮学校の高校無償化を求める実行委員会」の部落解放同盟大阪府民共闘会議議長で大阪府教職員組合委員長の新居晴幸さんがあいさつしました。 「国際人権規約を批准していないのは、日本とマダガスカルだけである。修学支援金の受給権を学校が代理執行している。子ども手当は在日学校を排除するものではない。奨学金から国籍条項を撤廃させた。橋下知事が行っている高校無償化から朝鮮高校の排除は、奨学金も支給しないことになる。すべての子ども達に修学政策をさせるように闘っていきたい」と発言。 続いて、丹羽雅雄弁護士が「朝鮮高校へ高校無償化を求めて」をテーマに講演。レジメ裏表2枚にびっしりの凄い内容、皆さんにも是非一読してほしい内容になっています。簡単にはまとめきれない内容です。 特に感動したのが、大阪朝鮮高級学校の女子学生のアピールでした。「ウリハッキョが大好きです。人々に感慨を与えています。多くの先輩方の努力とたくさんの日本の支援に支えられています。定期券や大学資格問題でも自治体から民族学校に認知され、ウリハッキョで青春を謳歌しています。一方で、神戸の朝鮮高校への脅迫など、考えると胸が張り裂ける思いがしました。厳しい日本の現状があります。しかし、連帯のメールほうが多くなっています。朝高ラグビー部応援に、市民から「東大阪の誇り」という横断幕が掲げられ、うれしく思いました。私は、差別をされない実力を持ちたいです。暖かいご支援をよろしくお願いします」。 東大阪市教組の教員がアピールしました。「同じ同僚で、韓国・朝鮮は興味ないけど、あなたは頑張ってな、という人がいた。教育がいかに大事かがわかる。私は民族学校に育てられた。高校無償化を最後まで闘いたい」。 宗教者からアピールがありました。「マイノリティーを差別するということに、宗教者も無関係ではない。様々な差別をおこなってきた。私たちの差別性を許さない、朝鮮学校への差別をゆるさない」。 全体で、集会アピールを採択しました。 主催者から「外は雨ですので、主催者としてはデモは中止しますが、自主的にデモをしてください」と連絡されたが、数百人がホールから、梅田までのデモを貫徹しました。大雨の中でも、デモをやり抜き、街頭で訴えたことは大変有意義でした。 2010年6月19日 |