東大阪市教育委員会への抗議
  
 リブ・イン・ピース☆9+25から大阪府東大阪市教育委員会に以下の抗議文を送りました。

2011年7月28日
リブ・イン・ピース☆9+25


東大阪市教育委員会教育総務部総務課 御中

育鵬社の公民教科書採択に抗議します!
採択撤回を要求します!

 貴委員会が、中学校の公民教科書として育鵬社版を採択したことに対し、断固として抗議します。育鵬社版採択を撤回し、採択をやり直すよう要求します。

 同社の公民教科書には、大きな問題があります。まず、原子力発電を「国策」として推進する立場をとっています。原発について「国家規模の政策については、どのように考えればよいのでしょう」と子どもたちに問いかけ、「国策」は受け入れるべきと教えています。福島第一原発の大事故はいまだ終息の目途が立たず、福島の子どもたちは被曝の危険にさらされ続けています。このような時に、教科書で原発推進を説こうというのでしょうか。
 また、「基本的人権」の重要性よりも、「公共の福祉」による人権の制限を強調しています。これは「基本的人権の尊重」を原則とする日本国憲法の精神に反します。

 これだけではありません。同社は教科書発行会社として不適格です。同社の歴史教科書は、歴史の事実を歪曲し、アジアの人々との友好関係を壊す内容になっています。また、同社歴史教科書2012年度版の77ページにある図版は、日本文教出版(旧大阪書籍)2006年度版62ページの図版の盗用であることが報じられています。その他、記載内容に多数の誤りがあったり、市販本で宣伝活動を行うなど、同社の体質からしても採択にふさわしくありません。

 このような教科書を子どもたちに渡すわけにはいきません。育鵬社の教科書採択を撤回してください。

リブ・イン・ピース☆9+25(大阪)