11月27日に行われたダブル選挙で橋下徹氏と松井一郎氏が圧勝し、大阪維新の会が大阪市と大阪府の首長を独占することになった事態を受け、ビラまき行動を行いました。
 大阪府議会の会期は12月15日までで、選挙での勝利を背景に採決を強行する危険があります。教育基本条例には大阪だけでなく全国から不安、反対の声が上がっており、大阪維新の会は選挙期間中、政策の目玉であるはずの教育基本条例を争点から外さざるを得ませんでした。
 維新の会は「改革」を唱えて圧勝したものの、その中身は競争をあおり「勝ち組」と「負け組」の対立を先鋭化し、格差・貧困を拡大し、社会的弱者を「自己責任」で切り捨てていくという、すでに破綻した新自由主義政策の焼き直しでしかありません。その最も反動的な内容が教育基本条例の中に反映されています。
 教育基本条例がもたらすのは学校と教育のさらなる破壊であり、多様な価値、考え方、生き方の否定、人格の否定です。決して「改革」ではありません。
 数の力にまかせて教育基本条例の可決を強行しないよう強く求めます。

[11月28日に配布したチラシ]
不安や反対の声が続々・・・
教育基本条例やめて下さい
  
 11月27日に行われたダブル選挙で、橋下徹氏と松井一郎氏が圧勝し、大阪維新の会の大阪市長と大阪府知事が誕生することになりました。私たちは、維新の会が9月に大阪府議会に提出した大阪府教育基本条例(案)に反対してきましたが、この選挙結果をとても重大に受け止めています。
 私たちは、数の力で有無を言わさずこの条例を採決・成立へと強行することにつよく反対します。大阪府教育基本条例に対してはダブル選挙公示前、そして選挙期間中も次々に不安や反対の声が上がりました。PTAや府立学校の校長先生、教育委員会、弁護士団体、教職員組合なども反対しています。11月17日には、尾木ママで知られる尾木直樹さんや竹下景子さんら著名人からの反対アピールも出され、あさのあつこさんや杉良太郎さんらも賛同しています。
 大阪府の条例(案)に対して、各界から、そして全国から反対の声が上がるのは異例のことです。大阪の教育を壊してしまうのみならず、日本社会全体にとって、未来を担う子どもたちにとって見過ごすことができないからです。このように反対の声が大きかったため、維新の会は、選挙期間中教育基本条例を争点にすることはできませんでした。
子どもたち一人一人の人格と成長を大切にし、学校で奮闘する先生たちを支えながら、保護者や地域の人たちも含めいろいろな人たちが信頼し合い教育に関わることで子どもたちは育っていきます。子どもたちの将来の夢や進路は様々です。多様な価値、考え方、生き方を認め合い、豊かな人間関係をつくることをイキイキと学ぶところが学校教育であってほしいです。
 しかし大阪府教育基本条例では、教育の目的を「グローバル社会に役に立つ人材育成」という型にはめ、競争や強制、罰則、義務、切り捨てなどによって学校をがんじがらめにする項目ばかりが並びます。
 ○教職員は校長に絶対服従(第9条)、○問題行動を起こすのは家庭教育がなってないから(家庭教育の義務 第10条)、○3年連続定員割れした高校は統廃合の対象に(第44条)、○2年連続最低評価の先生は免職の対象に(第19条)、○学力テスト結果を公表し学校を序列化(第7条)などなど。
 教育の問題は、将来の日本社会のあり方と直結します。条例を成立しないよう声を挙げましょう。

2011年11月28日
リブ・イン・ピース☆9+25


チラシ

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26日の街頭ビラまきの写真(阪神野田駅で行いました