3/29キャンプ座間フィールドワークに参加して
米陸軍第一軍団の建物とゴルフボールの飛び出し現場を見て、
在日米軍に恐怖を感じ、基地被害を実感

 大阪から夜行バスで、新宿に着き、午前9時に相武台前駅を出発する「キャンプ座間フィールドワーク」(主催 キャンプ座間への米陸軍第一軍団の移駐を歓迎しない会)に参加しました。一昨年、個人として、キャンプ座間を見に行ったときに、正面ゲートをカメラで撮影したところ、警察官から「職務質問」を受けた経験があり、正面ゲートのは近づかない方がいいという感じを持っていました。どの様な所をフィールドワークするのか強い関心を持っていました。
 小田急相武台前駅を出発し、神奈川県座間駐留軍等労働者労務管理機構の横を通りました。この事務所は、在日米軍へ日本の「思いやり予算」による労務を提供しているところで、ここにも、役人が関与する外郭団体を作っているということでした。更に進むと、大きな体育館が見えてきました。座間市立体育館で、基地の交付金が使われている施設で、大きさには驚きました。

基地内の米大学の分校
 いよいよ、キャンプ座間に近づきました。基地の中に、2階建ての白い建物が見えました。それは、米大学の分校とのことで、4つの米大学があるそうです。若者を軍隊へ勧誘する時、進学先と奨学金をちらつかせているのを実証するものだと、このとき感じました。
 正面ゲートへは行かずに、フェンス越しに、南側へ歩きました。歓迎しない会の方から、「フェンスの金網の内側は1mは草が刈り込まれています。敵の侵入がわかるようにです」と説明されました。私は、ここに来ないとここまではわからないと感心しました。
 ここから、白い建物が見えました。ここは104旅団の施設で、情報収集し、米国本国に伝えているとのことで、自衛隊OBなどが臨時職員として雇われ、役割を担っているとのことでした。キャンプ座間は司令部で、建物は見えるが、中で何が行われているのか見えてこなかったのですが、歓迎しない会の方の説明で、少しわかってよかったです。

第一軍団の建物
 更に進むと、移駐してきた米陸軍第一軍団の事務所の建物が見えました。外壁の工事をしているようでした。2階建ての建物で、小さかったので、私は「ずいぶん小さいですね」と歓迎しない会の方に尋ねたところ、「今はまだ70人くらいの規模ですから」と答えられ、今後は更に拡大が懸念されているとのことでした。そして、在日米軍司令部は、掲げられている星条旗と国連旗、日の丸が見えるにとどまりました。朝鮮戦争はまだ「休戦中」で、国連軍の後方司令部がここにあるということです。07年11月に横田基地に移っていますが、旗を残すことで、いつでも戻ってくるということを意味するそうです。
 基地の地下から「番神水」という湧水がでているのは驚きで、心なごまされました。蛍の里になっているとのことでした。

ゴルフ場のネット

飛んできたゴルフボール
 北側を歩き、基地のグラウンドを見ました。昨年米軍がここでハロウィンパーティを開き、大音響で騒いだそうです。午後9時を過ぎているにも関わらず、終わらないので、住民が直接正面ゲートまで行って中止を求めると、米軍は「10時半まで我慢してほしい」と答えたそうです。どこまでも住民の我慢を強いているのが米軍の姿でした。
 基地のモータープールに第一軍団のトラックが2台あるのが確認できました。
 私は基地の東西を貫く地下道を通りました。一車線で、一方通行しかできず、住民は大変な不便さを強いられています。米軍再編の件もあり、米軍は2車線道路建設を認めたそうですが、建設費は相模原市が負担しなければならないとのことでした。
 最後に、東側のゴルフ場からのボール飛びだし事件を検証することができました。1番ホールから右側に25mの高さのネットが張ってありました。このホールから力任せに撃ったボールがネットを越え、民家や公園に飛んでくるのです。12時頃行くと、公園で遊んでいた人の側に、午前11時頃飛んできたとのことで、一歩間違えると頭部に直撃し大事故に至りかねないというものでした。ゴルフ場では日本人が遊んでいました。
 今回のフィールドワークに参加して、キャンプ座間がどの様なものか、まさに侵略の前線基地であり、撤去することの必要性を痛切に感じました。

2008年4月9日
リブ・イン・ピース☆9+25 KB


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