【報告】沖縄・西日本ネットワーク結成集会(1)
「知り、つながり、止める」
2月22日「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」結成

500名が参加する熱気あふれる集会
 2月22日 「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」の結成集会が鹿児島で開催された。沖縄、九州、西日本各地と愛知、神奈川、東京から参加者を含め300名がつめかけ、会場の「よかセンター鹿児島」を埋めた。サテライト会場を含むオンラインでの参加者200名と合わせて500名が参加する熱気あふれる集会となった。2023年11月23日の「沖縄を再び戦場にさせない沖縄県民大会」での全国連帯の呼びかけが起点となり、その後、愛媛、沖縄、呉、大分で集会が続き、各地の運動の交流が積み重ねられてこの「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」 結成集会につながった。「京都・祝園弾薬庫問題を考える住民ネットワーク」など関西の運動も呼びかけ団体に加わった。

沖縄と九州・西日本で進む軍備強化の実態と鹿児島県内の運動の紹介
 集会は、はじめに「分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会」の池田年宏さんから各地の運動団体から提供された情報をもとに沖縄・西日本で進む軍事強化についての報告があった。
 鹿児島県からは3つの報告があった。馬毛島からは、「馬毛島の米軍施設に反対する市民団体連絡会」の長野広美さんから、「自然環境を破壊し住民を無視した馬毛島での工事強行についての報告があった。「馬毛島のことにもっと関心を持ってもらいたい」と訴えた。奄美大島から11時間かけてこの集会に参加した「戦争のための自衛隊配備に反対する奄美ネット」の城村典文さんは、「米軍に国を守ってもらっている意識から奄美の人たちにとって米軍と自衛隊との共存は当たり前になっている」「本当にくやしい」と述べ、2019年の自衛隊駐屯地、分屯地の開設から現在に至るまで島が軍事色に染め上げられる実態と奄美諸島での運動の厳しい現実を訴えた。
 さつま町からは、「さつま町の弾薬庫問題を考える会」の武さとみさんから2024年1月に弾薬庫の建設準備が開始された経過が報告された。「2018年に町議会は『防衛施設誘致』の請願を全会一致で可決、住民が知らないまま防衛省に請願書や要望書を繰り返し提出していた。「考える会」は毎月「弾薬庫はいらない」とスタンディングで声を上げ続けている。
東京からは「戦争させない・9条を壊すな!総がかり行動運営委員」の高田健さんから「2014年に安倍政権の『戦争法』に反対して総がかり行動実行委員会は結成された。岸田政権によって『安保三文書』が決定さて実際に『戦争をする国 』になろうとしている。総選挙で与党は後退したが、自民党以上に好戦的な野党もあり、軍事問題についてほとんど論議されていない。全国で、軍備拡大と戦争の準備を進める石破政権との闘いを作ろう」との連帯のアピールがあった。

「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク結成宣言」を満場一致で確認
 「結成総会」では、はじめに準備会事務局の「ノーモア沖縄戦愛媛の会」の高井弘之さんから基調報告があった。日米が、中国の防衛ラインである「第1列島線」の突破、軍事経済封鎖を行うための台湾やNATOを巻き込んだ「軍事包囲網」がつくられている。その目的は、台頭する中国を弱体化させて、自らが優位にたつ「国際秩序」の維持することある。日本が参加しなければ、米国は中国との戦争はできない。日本を「中国包囲網」から抜けさせて戦争を防ぐこと。中国脅威論を克服していくことが重要だとの報告があった。最後に「平和を求め軍拡を許さない女たちの会・熊本」の海北由紀子さんから「平和を創り出すために新たな闘いに踏み出す。互いの情報を共有し、知恵を出し合い、つながり、市民の共同の力で『国家による戦争 』をとめよう」との「結成宣言」が力強く読み上げられた。結成宣言は会場に参加する全員の大きな拍手で確認された。「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」 が、ここに結成された。「ネットワーク」は、4月20日の築城基地の米軍基地化・沖縄・西日本の軍事化を許さない「平和といのちみつめる福岡大集会」を共催し、6月には首都圏で集会と対政府行動を行う予定にしている。

2025年3月1日 リブ・イン・ピース☆9+25 NOW

(新聞報道)
「市民の力で戦争止める」 沖縄・西日本の団体集結(東京新聞デジタル)
「戦争止めよう」地域越え連帯 沖縄・西日本の市民団体がネットワーク 鹿児島で結成集会(長崎新聞)
「私たちが主権者」 非戦へ緩やかに連帯 沖縄・西日本ネット結成(琉球新報デジタル)

(Youtue動画)
結成集会ダイジェスト(20分)
結成集会@ 全国の基地概要(29分)
結成集会A 鹿児島の報告(65分)