在沖縄米軍は、ヘリ運用を即時停止せよ!!
学校の上を米軍ヘリを飛ばすな! 子どもの命を危険にさらすな

 1月23日、沖縄渡名喜島のヘリポートに米軍AH-1攻撃ヘリがまたも不時着した。今年に入ってすでに3回目である。いったいいつになったら沖縄の人たちは命を脅かされずに済むのか。しかも、25日には国会で松本文明内閣府副大臣が「それで何人死んだのだ」とまるで大した問題でないかのようなヤジを飛ばした。松本副大臣は大臣を辞したが安倍政権の沖縄県民の命を軽視し、日米同盟をその上に置く本音が露骨に表れている。
 昨年12月7日には宜野湾市の緑ヶ丘保育園に在沖縄米海兵隊CH-53Eヘリが円筒状の保護カバーを落下。続いて、12月13日には、宜野湾市普天間第二小学校運動場に在沖縄米軍ヘリの窓が落下した。運動場ではすぐ近くに子どもたちがおり、ひとりが軽傷を負った。それ以来、運動場は危険で使用できない状態が続いている。1月6日には、うるま市の伊計島の浜辺に米軍UH-1Yヘリが不時着した。ヘリは自力では飛行できず他のヘリで運び出すしかなかった。伊計島には、石油備蓄基地があり、一歩間違えれば大惨事になりかねない事態であった。8日には、読谷村の一般廃棄物最終処分場に、米軍普天間基地所属AH1攻撃ヘリが、不時着した。現場は、リゾートホテルから約200メートルのところにあり、大惨事につながりかねない事態であった。

 渡名喜島にAH-1が不時着した翌日の24日には米軍は何の反省もなく同型機を飛行させた。小野寺防衛相が米側に飛行停止を求めていたが、全く無視された。翁長沖縄県知事は「とんでもない」「何回言えばすむのか」と強く反発した。
 1月9日にも沖縄県が、AH-1を含む全機種飛行中止を求めたが、海兵隊は普天間基地周辺で事故当該機を含む訓練を全面的に再開した。東村高江で墜落炎上し、普天間第二小学校に窓を落下させた大型輸送ヘリCH-53Eも、名護市安部に墜落した輸送機オスプレイも、住宅や学校が密集する上空を好き勝手に飛び回っている。
 1月18日には、普天間第二小学校の運動場で小学生に避難訓練を行っているその時に米海兵隊所属のヘリ3機が編隊で上空を飛行し、訓練は即時中止された。12月19日に米軍が、「普天間第二小学校上空は最大限可能な限り避ける」と約束したにも関わらず全く守るつもりはない。1月19日、沖縄県議会は、日米政府と米軍に対する抗議決議や意見書を全会一致で採択した。決議や意見書は、「人命に関わる重大事故につながりかねないものであり、強い憤りを禁じ得ない」と日米政府と米軍を弾劾し、在沖海兵隊の国外・県外への早期移転や民間地上空での普天間所属の米軍機の飛行・訓練中止などを求めている。沖縄中に怒りが沸騰している。

 在沖縄米軍の航空機の事故・不時着は異常なレベルに跳ね上がっている。防衛庁によれば2016年の15件から昨年は25件に急増した。休む暇なく墜落、不時着が続いている。原因は部品不足、整備不足、要員の訓練不足と加重スケジュールといわれる。朝鮮半島での戦争を準備する事情が、多少整備が不良でも強引に飛ばせているのかもしれない。これだけ不時着が続いても、何の反省も対策も取らず、住民の生命を危険にさらして飛行を再開するのは戦争のためとしか思えない。沖縄の人々の生活と命をないがしろにする米軍を糾弾する。さらに米軍の人命を軽視した暴挙を容認し何ら根本的な手を打たないばかりか、「沖縄によりそう」と言いながら普天間撤去ではなく辺野古新基地建設で沖縄をより一層米軍の危険と被害にさらそうとする安倍政権を糾弾する。

2018年1月28日
リブ・イン・ピース☆9+25