6月18日、菅首相に「5・28日米共同声明」の撤回を要求する首相官邸前行動が、辺野古への基地建設を許さない実行委員会の主催で行われました。行動は午後6:30〜7:30まで、参加者は約50名でした。リブ・イン・ピース☆9+25は行動には参加できませんでしたが、申し入れ書をピースニュースのメンバーの方に託し申し入れていただきました。
菅首相は、「(沖縄の)長年の過重な負担に対する感謝の念を深めることから、沖縄問題について仕事を始めたい」とその姿勢を表明しました。これほど沖縄の人たちを愚弄する言葉はありません。戦中から戦後一貫して差別し、踏みつけてきた沖縄に対して「差別されてくれてありがとう、踏みつけられてくれてありがとう」とでもいうつもりですか。そして新たに基地をくれてやるというつもりですか。絶対に許されることではありません。これはまさに、沖縄に対する新たな「捨て石」化政策、仕打ちです。鳩山前首相は、沖縄に「謝罪」して辺野古新基地建設を押しつけましたが、菅首相は「感謝」して辺野古新基地建設を押しつけています。それは真の謝罪でも真の感謝でもありません。真の謝罪とは、沖縄への異常な基地集中を謝罪し、鳩山政権下で公約を実現できなかったことを謝罪し、これからは犠牲の押しつけはしないということを約束することです。 菅首相は日米同盟を「国際的な共有財産」と言い、民主党は次の参院選の選挙公約で、これまで掲げてきた「米軍再編見直し」や「対等平等の日米関係」さえはずそうとしています。毎日のように米兵の犯罪が起こり、爆音に悩まされ、いつヘリコプターが落ちてくるかわからない恐怖にさらされ、どうしてそれが「共有財産」などといえるのでしょう。米国に従属し、その負担をさらに沖縄に押しつけていくという卑屈で差別的な関係をいつまで続けようというのでしょうか。そのお金を消費税10%でまかなうなどまっぴらです。私たちは米軍と戦争のための負担を拒否します。 私たちは大阪において、“辺野古への基地建設を許さない実行委員会”が呼びかけた「沖縄の民意に応えてください」署名を行い、街頭でビラまき行動を行い、沖縄の基地について学習会を積み重ねたり、辺野古や高江への支援の寄せ書きをつくったり、集会やデモに参加したりしてきました。そこで学んだことは、「安保」の名の下に、いかに日本政府と「本土」が沖縄に米軍基地を押しつけ、差別してきたかと言うことです。私たちは、「本土」に住む者の気持ちとして、これ以上沖縄に基地を作らないこと、そして「世界で最も危険な」普天間基地を今すぐ無条件に撤去するよう要求します。 以上、強く申し入れます。 2010年6月18日 |