石井国土交通大臣は10月30日、沖縄県による辺野古埋め立て承認撤回を取り消すと発表しました。 これを受けて岩屋防衛大臣は「直ちに工事を再開する」と発表しました。防衛省が同じ政府の中の国土交通省に申し立てるという全くの茶番劇です。不服審査開始から2週間足らず、沖縄県が意見書を出してからわずか5日です。県の意見など全く顧みもせずに防衛省のいうままの決定です。「行政不服審査は民間救済のための制度であり政府の権力乱用だ」と批判した110名の行政法研究者の声明も無視です。超軟弱地盤でも断層があっても、防衛局が県の指導を無視しても、何が何でも辺野古新基地建設を進める姿勢は絶対許せません。31日から現地は工事再開に向け監視と抗議の体制に入りました。「工事再開やめろ」「土砂投入するな」の声を安倍内閣に届け、県民も、本土の者もこの決定を許さないことを突きつけましょう。 9月30日に行われた沖縄知事選挙では玉城デニー候補が大勝しました。政府・官邸、自民・公明・維新の総力を挙げての選挙運動は、翁長知事を引き継いで「辺野古新基地建設阻止」を掲げた玉城デニーさんとそれを支持して集まった市民の力で敗北させられたのです。県民の意思は「辺野古新基地建設を認めない」にあることを再び選挙で証明したのです。安倍政権は「県民に寄り添う」などと言いながら全く逆で、アメリカ政府と米軍の方を向き、話し合いを求めた玉城知事を無視し、県民の意思など聞くつもりはないのです。何が何でも辺野古新基地建設を強行しようとする姿勢に全国各地から反対の声を上げていきましょう。 2018年11月1日 |
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