米英仏のシリア攻撃を糾弾する
「シリア政府の化学兵器使用」は根拠なし
(4/14配布ビラ)  

 トランプは本日10時シリアに対する攻撃を開始した。マクロンとメイの仏英軍もこれに参加した。われわれはこのシリア人民への虐殺行為を断固糾弾する。
 トランプは、ブッシュの過ちを再び繰り返そうとしている。ちょうど15年前の3月20日、「大量破壊兵器」をでっち上げ、イラク戦争を仕掛けたが、結局は全部ウソとわかった。イラクをはじめ中東の人々を殺りくし、破壊と混乱の渦に巻き込み、テロを誘発した。今度は「化学兵器」で同じことをしようというのか。

シリア政府には化学兵器を使う理由がない
 「アサド政権が化学兵器使用」と8日に発信したのは、東グータ地区からダマスカスを無差別砲撃してきたイスラム軍に関係する「シリア民間防衛隊(ホワイトヘルメット)」だ。しかし、これまで彼らの情報を宣伝してきた英国の「シリア人権監視団」さえ、公表されたのは一場面だけで、「多数の負傷者が今どこにいるのか疑問だ」「証拠を持つ国があれば出すべき」と疑問を投げかけている。
 東グータ地区からイスラム軍がほとんどが退去した現在、アサド政権には化学兵器を使う理由は何もない。逆に、4月3日にトランプ大統領がシリアからの「米軍の撤退」を表明したことで、それを引き留めるためにイスラム軍、あるいはシリアをミサイル攻撃したイスラエル、さらには米軍部そのもののが引き起こした謀略の可能性が大きいのだ。仏英は国内の危機から目を外に向けるためのものだ。

米英仏は攻撃をやめ、シリアから手を引け
 トランプは駆逐艦からのトマホークミサイルと空爆で大規模なシリア攻撃を始めた。マクロン大統領もメイ首相もミサイルを積んだ駆逐艦、潜水艦をシリアに向かわせ攻撃に参加した。
 私たちは、米英仏によるシリア攻撃に断固反対する。彼らがやろうとしているのは正真正銘の侵略行為である。正義というなら、まず米英仏自身が世界中で子どもや女性を含むたくさんの人々を殺してきたことを自己批判すべきだ。米英仏は自分たちがシリア内戦に火をつけ、煽り、拡大させ、数十万の犠牲を出させ、国家崩壊寸前の危機にまで追いやったことを謝罪すべきだ。米英仏は直ちに攻撃をやめ、シリア国内の問題は和平会議を進めるシリアの人々に任せるなければならない。
 米英仏はシリア攻撃を直ちにやめよ!シリアから手を引け!日本政府はシリア攻撃中止を求めろ!の声を世界中で上げ、侵略戦争を阻止しよう。

米英仏のシリア攻撃を糾弾する!の声を各国大使館に伝えよう
在日米大使館 FAX 03-3224-5856 Email tokyoacs@state.gov
在日英大使館 FAX 03-5275-3164 Email consular.japan@fco.gov.uk
在日フランス大使館 FAX 03-5798-6206/6212 Email tokyo-amba@diplomatie.gouv.fr
日本政府首相官邸 FAX 03-3581-3883

2018年4月14日
リブ・イン・ピース☆9+25